マーシャとくま
絵:エウゲーニー・M・ラチョフ
再話:M・ブラートフ
訳:内田 莉莎子
福音館書店
絵:エウゲーニー・M・ラチョフ
再話:M・ブラートフ
訳:内田 莉莎子
福音館書店
むかしむかしあるところに、女の子がいました。
と、昔話の語り口そのままです。
子どもには昔話をたくさん聞かせたほうがいいそうですよ。
昔話ってどうしてあるんでしょう。
どこの国にも小さな村にも昔から伝えられている昔話があります。
誰がつくったのかはわかりません。
一人が作ったのではなく、自然にできあがったのでしょう。
絵本も基本的には昔話のようなものがいいです。大人には少し物足りないかもしれませんが、このマーシャとくまは、奥深い絵が補完してくれます。
ロシアの森は深いですね。
木がとてつもなく大きいです。
小さな女の子との対象が際立っています。
このお話しは、あのトルストイの3びきのくまと似ていますが、より単純です。
トルストイは、話を構造的にきれいなかたちにまとめあげたのでしょうか。
マーシャとくまは、女の子がかしこいとんちで、くまのところから逃げることに成功しますが、これがグリムなどとも似ています。
かしこい子どもの昔話は日本にもあるし、
基本的なものなんでしょう。
子どものなかに、このような古い、作者のない、意図的でないお話しがたくさん入ることで、その後のいろいろな経験に活きてくるのでしょう。
どんなに詰め込み教育をされても、
刺激的なメディアの情報にさらされても、
次々と時間に急き立てられても、
子どもに中に、かしこい女の子や、大きく恐いようでユーモラスなくまや、どこまでも暗く深い森などがあれば、大丈夫です。
