
『ずどんと いっぱつ』
ジョン・バーニンガム 作
わたなべ しげお 訳
童話館出版
かわいそうな捨てられた子犬。シンプ。
最後はハッピーエンドとはいっておきましょう。
途中、猫に追っかけられたり、お腹が空いたり、たぶん子どもは怖いって言うんじゃないかな。
でも、そうした危険や困難は人生にはありますよね。
そういうことを体験するのが絵本の役割でもあるのじゃないかな?
シンプは、いいことなかったし、まっくろでかわいくないと言われて、きっと自信がもてなかったに違いない。
そういう感情もこれから子どもたちは、克服しなければならなくなるでしょう。
怖いけど、仕方がない現実なんだ。
絵本は現実を描く空想であることがある。
ところで、この本のバーニンガムの絵は、とても一ページずつの完成度が高いと思います。
作風が変わる作家です。
子犬のシンプと同じ気持ちになって、はらはらしたな。
でも強く生きて、冒険した。
充実の一冊。