回転台を使った撮影
前回はフォトグラメトリが苦手な対象とテカりを克服する方法を解説しました。
今回は回転台を使って撮影する方法を解説します。
以前紹介したLANGさんの方法では、被写体ではなく撮影者が回る方法でした。
これはある程度広さのある部屋で、かつまんべんなく光を当てられる環境があれば有効です。
…でも、正直動くの面倒だなぁ、という僕みたいな怠惰の塊も何人かいるのではないでしょうか?
そんな時は回転台を使いましょう。
セッティング
とは言っても、「これを見てください」で終わりそうなんですが、
フォトグラメトリ用スタジオを工作(2作目)。
— ゆうた (@taa_tw) April 10, 2020
高価なカメラと電動回転台(会社から借りた)、前回の反省を活かしてもろもろの改良。
これならいけるはず🤔 pic.twitter.com/FRV3fnATD0
ルールとしては、
・できるだけ影を作らないようなライティング
・三脚を使って絞りをがっと絞って被写界深度を深く
・被写体以外の色を統一(白や黒一色)
・被写体はできるだけ回転の真ん中に置く
といったところでしょうか。
背景がごちゃごちゃしていない方がいいのは確かです。
こういうことしかしてない pic.twitter.com/YjiniRQEQD
— https://yuma.jp (@YYouzhen) April 26, 2020
天の声さんも自動回転台を使っていますね。
自動回転台を使えばとても楽に(大事!)安定してまんべんなく撮影できます。
このリンゴさんのモデルはコチラ
きれいに仕上がっていますね!
また、背景をそろえるのが面倒という方はショッピングサイトで「撮影 スタジオ ボックス」などと検索してみてください。
いろいろな撮影用ボックスが出てきます。
図1 撮影ボックスの例
こんな素敵な例もありました。とても便利そうです!
狭い家でバラシ不要なフォトグラメトリ小物撮影ブースを作る - Photogrammetryでなんかやってる人 https://t.co/roWvoSAV3O
— Polarization(Yu) (@icpregistration) April 22, 2020
簡易的な回転台なら、僕も作ってみました。
今日は前から考えてたけどあとででいいやーと後回しにしていた100均でできる工作。携帯用の袋を入れて700円かな。自動回転台はそのうち買いたい。 pic.twitter.com/DhesfASkVo
— 龍泉Ⅲ (@nagasaiki) April 27, 2020
100均で買ったものだけでできました。
・落としぶた(ビー玉くらいの大きさの溝があるもの) ×2
・ビー玉(大きさがそろっているもの) ×たくさん
・鍋敷き(まあまあの厚さがあり、遺物を傷つけないもの) ×1
・白まな板(まあまあの厚さがあり、遺物を傷つけない、白一色のもの) ×1
・持ち運びようケース ×1
以上、まな板だけ200円だったのでこれで税抜き700円です。
ビー玉を使っているのでなかな滑りはいいです。
簡単に持ち運べるので満足しています。
まとめ
回転台を使って撮影する場合は、被写体の周りをグルっと回って撮影するのに比べて少し気を遣わないと上手くいきません。
しかし、上手く仕組みを作れば楽できます!楽したい!
光の当て方も工夫が必要なのでいろいろと試してみてください。