先週の日曜日、自分の部屋で小さな作戦をしました。
引っ越しではないです。同じ1Kのまま、ソファとデスクの位置を入れ替えたいな、と思っただけ。でも以前、勢いで家具をぐるっと回したら、コンセントに届かなくなって一日中延長コードが床をはいずり回った苦い記憶があります。だから今回は「まず紙の上で動線を整える」ことにしました。
壁は触れません。賃貸です。穴を増やすのも最小限。動かせるのは家具と、自分の歩き方だけです。
朝のメモ
ノートに書いた条件は、こんな感じでした。
1. 玄関を開けた瞬間にベッドが見えない(来客用のつもり)
2. デスクは窓側(昼間は電気をつけたくない)
3. キッチン前に一人分の通路(食器を持ってすれ違える)
4. ソファ背面にコンセント(今の延長コード地獄を終わらせる)
寸法はメジャーでざっくり。完璧なCAD図面ではなく、前の入居者が残した間取りのコピーに手書きで矢印を描いただけです。
使ってみたもの
その手書きを写真に撮って、FloorAI の 間取りを最適化するツール に上げてみました(別チームのプロダクトで、私が普段のソフトと並べて試しているメモです。宣伝というより実験記録です)。
ページの案内どおり、「今の間取りを上げて、何が嫌かを文章で書く」だけ。私は上の4点をそのまま日本語で打ちました。返ってきたのは、壁の位置はほぼそのまま、家具の置き方と開口まわりの流れが変わった2Dの案です。
一回目はソファがドアの正面に来てしまって、玄関線が塞がりました。そこで「玄関からキッチンまでの直線を残す。ソファは窓と平行」と書き足して再生成。二回目は、自分がノートに書いたルールにかなり近づきました。
やってみて分かったこと
よかったこと
- 「工事する/しない」の前に、家族や自分に見せるスケッチがすぐできる
- 文章で方向を指定するので、自動スコアに振り回されにくい(ページにも「あなたが方向を決める」と書いてあります)
- 同じ面積のまま「使い方」だけ変える、賃貸向きの試し方
気をつけること
- ミリ単位の家具発注には使わない。最後は実測
- 退去時の原状回復ルールは自分で確認(ツールは法律を知りません)
- 写真が暗いと壁が欠けることがある。明るい昼に撮るのが吉
そのあと実際に動かしたか
動かしました。ただし全部ではなく、デスクとソファだけ。所要時間はだいたい40分。延長コードは引き出しに戻りました。ベッド位置は紙の案どおりにはいかず、マットレスの厚みで2センチ足りなくて、壁から少し浮かしています。紙と現実の差は、そういうところに出ます。
でも「どの順番で家具を回すか」が事前に決まっていたので、一人作業でもパニックになりませんでした。前回の失敗は、動線を決めずに筋力だけで回したことでした。
おわりに
インテリアの仕事をしていると、お客様にも同じことを言いたくなります。賃貸でも持ち家でも、家具を抱える前に、歩く線を一度描く。きれいな完成写真より、矢印のほうが先、という日もあります。
今回の小さな実験は、その矢印を描く手間を減らしてくれました。完璧な間取り診断ではなく、「今日の自分のルール」に応答するスケッチ。それくらいの距離感で付き合うと、賃貸の日曜が少し楽になります。
また季節が変わったら、暖房器具の位置も含めてやり直しそうです。そのときはまた日記に書きます。

