師走の京都行きたかったところ巡り | Archive Redo Blog

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DBエンジニアのあれこれ備忘録

 

観光客でにぎわう紅葉シーズンも終わり、お正月を迎える準備に入った京都の町。

 

この季節に京都を訪れることはあまりありませんが、この時期だからこそ行きたいお店がいくつかあったので、先日、ちょっとぶらぶらしてきました。

 

まずは、地下鉄烏丸御池駅そばの亀末廣。

 

昔ながらの商いを大切に守られている老舗です。

 

 

 

こちらで食べてみたかったのは「大納言」(右)と「京のよすが」(左)。

 

 

 

「大納言」は、姜尚美さんの「あんこの本」で紹介されていた冬季限定のお菓子です。

 

新物の丹波大納言小豆を丁寧に炊き上げて竹の器に詰めた究極にシンプルなお菓子ですが、それ故に良質な小豆の風味がダイレクトに伝わってきます。

 

平たく言えば粒あんということになりますが、ともすれば邪魔に感じることのある皮も、この大納言の場合、皮が柔らかく、かすかなシャリシャリとした食感が楽しいです。

 

これはあんこ好きの最高の贅沢ですね。

 

 

 

「京のよすが」は、季節問わず、お土産などに人気のお菓子だそうです。

 

サイズが三種類ありますが、お試しということで一番小さな三寸ほどの六角形の紙箱に入ったものを購入してみました。


季節ごとに中身が変わるそうですが、色とりどりの干菓子と半生菓子がぎゅっと詰め込まれていてとても美しいです。

(食べるのもったいない感じですが、上下二段になっているので、この景色を2回楽しめます。)

 

杉の箱を四畳半の形に仕切って干菓子や半生菓子を詰め込んだ一番大きなサイズだと、さらに華やかで美しいみたいです。

 

ここでしか買えないし、賞味期限も5日ほどしかないので、買うのも渡すのも少しハードルが高いお菓子ですが、ちょっとしゃれた京土産として喜ばれると思います。
 

 

 

亀末廣を訪れた後は、近くにイノダコーヒーの本店があるので行ってみたのですが、けっこう並んでいたので諦めて、実はまだは行ったことのなかった二条城に向かうことにしました。

 

その途中に人だかりがあったので何だろうと行ってみるとテレビなどで何度か見たことのある御金神社がありました。

 

金山毘古命神を御祭神とし、鉱山、鉱物の神様として崇められてきたそうですが、最近はお金にまつわるあらゆるお願い事をお祈りする神社のようです。

 

 

 

私もお参りし、小さいお札と、あとこちらの福包み守りというものをいただきました。

 

通帳、新札、宝くじ、馬券などを入れるといいそうです。

 

渡した人に福が訪れるよう、お祝いとかお年玉にするためのお札を入れておこうかな。

 

 

 

御金神社にお参りした後は、近くにコロナの玉子サンドを受け継ぐ喫茶マドラグがあったので行ってみたら、1時間待ちとのこと。

 

今日は喫茶店に縁がない...

 

諦めて二条城へ。

 

見学の入口となっている重要文化財の東大手門。

 

実に大きく堂々とした門構えです。

 

 

 

東大手門を入って左手から回り込むと重要文化財の唐門があります。

 

 

 

絢爛豪華な装飾が目を引きます。

 

2013年の修復工事によって往時の輝きを取り戻したとのことで、眩いばかりの美しさです。

 

元は徳川の城ですが、黄金の飾り金具には菊の御紋。

 

明治期に葵紋から菊の御紋に替えられたそうです。

 

 

 

裏側も絢爛豪華。

 

 

 

国宝の二の丸御殿。

 

遠侍、式台、大広間、蘇鉄の間、黒書院、白書院と連なる内部をぐるりと見学でき、ここが二条城の一番の見どころです。

 

残念ながら内部は撮影禁止ですが、目的の異なる各部屋、そして各部屋に隣接する廊下は、襖絵や天井画などの装飾もそれぞれ異なっており、とても興味深いものでした。

 

歴史好きとしては、なんといってもあの大政奉還の舞台となった大広間の一の間、二の間が感慨深く、小説で読んだり、ドラマで見たりしたシーンを思い起こし、身震いするような感覚を抱きました。

 

 

 

二の丸御殿の外には二の丸庭園。

 

右手のこもに包まれているものは、寒さに弱い蘇鉄だそうです。

 

すでに冬支度は万全のようです。

 

 

 

二の丸から橋を渡って本丸へ。

 

西南隅に行くと、天守台がありました。

 

かつては伏見城から移築された五重六階の天守があったそうですが、1750年に焼失したとのこと。

 

 

 

天守台から見る本丸御殿と本丸庭園。

 

本丸御殿は絶賛修復中です。

 

本丸御殿の右に見える山は大文字山。

 

大文字も見えますが、ここから見るとK文字に見えます。

 

本丸御殿の上にはちらっと比叡山が見えています。

 

 

 

本丸から出た後は北側をぐるっと回って清流園。

 

こちらは1965年に作庭された新しいお庭です。

 

 

 

少しだけ名残りの紅葉が見られました。

 

今回残念だったのは、二条城障壁画の本物が見られる展示収蔵館がちょうど展示期間の合間で休館だったこと。

 

どこでもそうですが、ちゃんと調べずにふらっと訪れると、たまにこういうことになります。

 

 

 

二条城を出た後は、北野天満宮へ。

 

その道すがら、二条城よりも前、豊臣時代のお城、聚楽第があったあたりを通るので、その遺構を探してみました。

 

しかし、こういう碑はところどころに立っているのですが、聚楽第はもう完全に住宅街に飲み込まれていて、見て明らかにそれとわかるようなはっきりとした遺構はありません。

 

 

 

こちらは松林寺というお寺。

 

門の横に”此付近聚楽第南外堀跡”という碑があります。

 

門を入ると階段を下るようになっており、境内が聚楽第の堀の中にあるということになるようです。

 

この他にも、堀があったとされるいくつかの場所に、ここと同じように2~3m程度の高低差が見られたりしましたが、見られる痕跡はその程度のようです。

 

 

 

聚楽第のあったあたりを通り抜けた後は、大将軍商店街にある中村製餡所へ。

 

ここも「あんこの本」で紹介されていたお店です。

 

 

 

ここで購入したのは「あんこ屋さんのもなかセット」。

 

あんこともなかの皮が別々に包まれたセルフ最中キットです。

 

あんこは、粒あん、こしあん、白あん、そして丹波(大納言)が選べましたが、せっかくなので丹波にしました。

 

皮はプレーンのみと、プレーンとほうじ茶のミックスがありましたが、プレーンとほうじ茶にしました。


パリパリの皮としっとり柔らかあんこというベストコンディション最中。

 

これだけたっぷりのあんこと皮があれば、詰め放題、食べ放題。

 

あんこが余ればアントーストにでもしよう。

 

しばらく、至福のあんこライフが楽しめそうです。

 

 

 

そして、北野天満宮へ。

 

もう初詣の装いになっています。

 

 

 

北野天満宮にお参りしたのは、大福梅をいただくため。

 

12月13日から授与が始まり、なくなり次第終了とのことで、これも今だけのもの。

 

 

 

境内でとれた梅を干して作られた大福梅。

 

元旦の朝に初茶として大福茶をいただけば、一年を無病息災で過ごせるという縁起物です。

 

ご利益云々はおいておいても、こういうお茶から始めると爽やかな新年を迎えられそうな気がします。

 

 

 

お参りを済ませ、大福梅も無事いただけたところで、門前で一服。

 

前から入ってみたかったのですが、人が多くてなかなか入れなかった粟餅が名物の澤屋さんです。

 

 

 

こちらがその粟餅。

 

見るからにおいしそうですが、実際、柔らかくて粟の粒々感がお米とはまた違っておいしかったです。

 

お持ち帰りもできるようですが、この柔らかさはお店でいただいてこそですね。

 

 

 

そして、最後は帰り道、これも前から行きたかった七味唐からしの長文屋に立ち寄りました。

 

 

 

辛さや配合のバランスをお好みで調整して調合してもらえる七味屋さんですが、このお店での定番、かつ自分好みでもある、中辛(山椒多め)にしてみました。

 

店内にいい香りが満ちていましたし、これは絶対うまいはず。

 

冬場は七味を大量消費するので、あっという間になくなってしまうかも...

 

 

今回は、京都の名所、名店を8箇所回りましたが、今回諦めたお店も含め、京都にはまだまだ行きたいところがたくさんあります。

 

なんで京都にはこんなに行きたいところがたくさんあるのだろうか...