これもなかなか山に行けない中、読みなおした漫画。
山岳救助の話なので、悲惨な場面も多く描かれており、単純に山っていいな、山に行きたいなと思うような本ではありません。
むしろ、気が重くなるというか、浮かれてないで気を引き締めて山に挑まないと、と思わせてくれる本です。
しかし、辛いシーンのその先に、感動的な景色が広がったりして、そこに山の本質というか、なにかこう圧倒的なものを見せつけられて、すべてを受け入れるみたいなところを見出して、心打たれるわけです。
「また、山においでよ!」という三歩さんの言葉は深いです。
この本を読むと、山に行きたいというよりも山でコーヒーを飲みたくなります。
三歩さんが愛してやまないコーヒー。
これもまた作中ではコーヒーであること以上の意味を持つアイコンと化しており、それゆえに惹かれるわけです。
ああ、”燕ブレンド”を飲んでみたい...