プログラマが知るべき97のこと/オライリージャパン- ¥1,995
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ここ久しく、業務上必要に駆られない限り、仕事に関わる勉強というものをしていなかったのですが、何を思ったか最近急に勉強したいという意欲が出てきました。
新しい技術も勉強したいのですが、それよりもまずは、今までやってきたことを見つめなおして、ブラッシュアップすることを目指したい。
そこで、何年か前に思いつきで買って、まだ少ししか読んでいなかったこの本をちゃんと読んでみました。
この本は、世界中で活躍するプログラマたちが、プログラミングにおいて重要なことを語るコラム集のようなもので、技術の解説書のようなものとは趣が全く異なりますが、仕事への取り組み方や考え方など、非常に参考になります。
特に印象に残るのは、プログラミングに関して、とにかくシンプルというキーワードが多く登場するところでしょうか。
納期に余裕がない場合など、ついついダラダラと長いコードを書いてしまうことも多いのですが、その時はそのコードに集中しているからいいものの、あとから見ると非常にわかりにくいものです。
長い目で見れば、多少手間はかかってもシンプルで依存性も少なく、どこで何をやっているのかが明確にわかるようなコードを書いたほうが、品質も保守性も上がります。
それは最初にコードを書くときもそうですが、既存のコードに対しても、よりよいコードがあれば、変更を恐れずにリファクタリングしていく、場合によっては捨てる、そういう姿勢で取り組むことが大切です。
頭では分かっているつもりでも、業務に追われて忘れがちなことを、再認識させてくれる一冊です。