システム開発のドキュメントには外来語がよく登場します。
この外来語、語尾を伸ばす発音の単語をカタカナで書くとき、長音は付けるべきなのでしょうか、付けないべきなのでしょうか?
例えば、「コンピューター」と「コンピュータ」ではどちらにすべきなのでしょうか?
私はいつも感覚的にこれは付ける、これは付けないと判断しているのですが、どこかに明確な基準はあるんでしょうか?
調べてみると基準らしきものが2つほど見つかりました。
1つは「平成三年内閣告示第二号 『外来語の表記』」です。
この中では”原則付ける”、”慣用に応じて省く”とあります。
まぁ、無難な基準ですよね。
ところが、実際、慣用ということで言うと、長音を省くケースが相当多いような気がします。
もう1つはJIS規格です。
「JIS Z8301:2005 規格票の様式及び作成方法」
この中では"3音以上の場合は長音を付けない"とあります。
そう言えば、1音の場合...
キー
ビュー
キュー
2音の場合...
エラー
ミラー
ロガー
レビュー
必ず長音を付けているような気がします。
4音以上になると
コンピュータ
ディレクトリ
パラメータ
プロシージャ
付けないことのほうが多いような気がします。
ということはJIS規格が慣用化しているということになるのでしょうか?
ところが、3音となると
ユーザー or ユーザ
サーバー or サーバ
メモリー or メモリ
フォルダー or フォルダ
人によって単語によって意見が分かれそうです。
憶測ですが、音数が少ない場合は長音をつけなければ意味が通らないから付ける、音数が多くなれば長音を付けなくても意味が通るのでむしろ冗長にならないよう省くというのが慣用になっていて、3音あたりが付けるか付けないかの境界線にあたるということのような気がします。
そこを無理矢理明確化したのがJIS規格ということでしょうか...
まぁ、そんなに厳格なドキュメントを書くこともないので、ぶっちゃけどうでもいいんですが、調べてみると結構面白いですね。