ナクスプの後、仕事を探して、オカナガン湖の北の街、サーモンアームという町に行ったけれど、どこもチェリーは終わっていて、結局また南下してケレメオスに戻ってきた。
ケレメオスは最初に働いてたコーストンのすぐ隣の町。
ここにジョブセンターという日本のハローワークのような所があり、ここで仕事を探そうと行ってみた。
ジョブセンターのドアを開けると、そこには、またしても・・・
イケメンジョナサン!!
また会ったー!!
ジョナサンも就活中らしい。
仕事ないか、物色していると、ポールが来て仕事があったぞ!!
一緒に行こう!!
と誘ってきた。
ポールとは、昨日、ケレメオスに向かって爆走中に拾ったヒッチハイカーである。
ポールはサマーという女性と一緒にいて、動きが映画に出てきそうにコミカルでオーバーで落ち着きのない、世話焼きのお兄さんである。
そんな世話焼きポールは、自分の見つけた仕事に私達4人も誘ってくれた。
そして、世話焼きポールとサマーを乗せて、その仕事先の畑へ向かう。
場所はOsoyoosという隣街だ。
仕事の内容はプラムピッキング。
大きな箱を埋めたら1箱25ドルらしい。
1週間ぐらい働けるらしい。
畑で待っていると、インド人オーナーのジアンさん登場。
来てそうそう、働けることに。
まだ心の準備も出来てないし、説明も満足に受けてないのに、箱を渡され、ピッキングすることに。
言われるがままにプラムピッキング開始。
プラムはチェリーより取りやすい。
・・・けど、箱が大き過ぎてなかなか埋まらない。
「無い。今日は忙しいから、明日の朝持ってくる。」
え?野ションしろってことですか。
プラムにかけてやろーかと思った。
ので1箱埋めたところで、みんなで湖のビーチへ。
さっぱりして、帰ると事件は起きた。
みんなが畑で騒がしくしているので見に行くと、サマーとサマーの女友達が犬を抱きかかえて、インド人労働者に何やら講義している。
どうやらその犬はここのファームで働いてるインド人の犬らしいが、連れて帰る際、嫌がる犬を言うこときかす為に殴ったのだそうだ。
それを見たサマーは犬を抱き、庇い、反論!!
「この子は何も悪くない!どうして殴るんだ!」と。
「これは俺の犬だ!お前には関係ない!こっちによこせ!!」
「だめよ!また殴るんでしょ!この子は神の子よ!殴るなんて許せない!」
「俺の犬だろ!かんけーねー!」
「自分のだったらあなたは子供も殺すのか!」
「そんなことしない!」
「そうよ!この子も一緒よ!殴っていいわけないわ!!」
英語がわからないけど、そんな感じで激しく口論になってしまった。
実際、私が仕事中に見たのは、犬を畑用の小さい車で追い掛け回すインド人子供。
木の棒で犬を追い掛け回す、インド人子供。
文化の違いかもしれないが、ちょっと行き過ぎな遊びに思えた。
きっとサマーもそれを見ていて、怒り爆発したんだろう。
結局、「犬は渡さない!」というサマーにインド人は諦めて帰っていった。
サマーの勇気はすごい。
しかし、今後、どうなるんでしょう。
とりあえず、犬は嬉しそう。犬、可愛がってあげて欲しい。


