今日も張り切って建築巡礼。
まずやってきたのは、パリの南東、セーヌ川沿いの13区。
ここら辺は中心地とは違って、工業地帯?と思わせる雰囲気。
伝統的な建物はなく、近代的な建物が多い。
そんな中にそびえ立つこの建物。
国立図書館。ドミニク・ペロー設計。
これは20世紀後半に国を挙げて計画した一大プロジェクト、グランプロジェ(パリ大改造計画)のコンペを勝ち抜いて採用されたもの。
ちなみに、13日付の日記のジャン・ヌーベル設計「アラブ世界研究所」もその計画のひとつ。
本を見開いて立てた様な4つのビルが緑溢れる中庭を囲うようにして建っている。
本、置いちゃいました。みたいなこの大胆な発想、嫌いじゃないですよ!
館内はかなり広い。中庭のおかげでどのフロアにいても採光はばっちり。
近くにあったこの橋も好き!

こちら、シモーヌ・ド・ボーヴォワール橋と言って、Dietmar Feichtinger氏の設計らしいが、ノーマークで読み方わからず。
http://www.feichtingerarchitectes.com/display_project.php/2/184 参照。
歩行者と自転車専用の橋なのですが、図書館の広場とその下にある道路、対岸のグランドレベルの違いを上手く生かしたデザイン。
見事な機能美。そして目新しいデザインに思わず足を止めてしまった。
そしてパリ5区ムフタール通りに寄って、ぶらぶら。
この通りは「食」のお店がいっぱい。
おいしそうなパン屋さん、チーズ屋さん、ワイン屋さん、こだわりのお店が軒を連ねてます。
丁度、ボジョレー・ヌーヴォー解禁だったらしく、たくさん並んでたよ!

フランスはワインが安くて美味しい!
安いのだとボトルで1ユーロとかもある!
そして、次の行き先の途中、教会を見つけたので、入ってみた。
入ってすぐ風除室のような小さい空間があるんだけど、そこで男の人がアンケート?みたいなのしてた。
用紙を差し出してきて、ジェスチャーで
「僕、耳、口、ダメ。これ、見て。」と伝えてくる。
見ると、この障害者の人たちに寄付を呼びかけるようなもの。
(ははーん、詐欺やな!)
こういう詐欺が多いと聞いていた。
だまされないぜ!!
でも、どういう風にお金を取るのか気になったから、アンケートに書いてみる。(真似しちゃダメよ。)
住所、名前、寄付金を書くだけらしい。
住所はテキトーに書いて、名前は彼であるこびっちの本名を書いた。すまん、コビッチ。
寄付金には空欄。
さぁどうすんだ?
と思ったら、寄付金とこ指してトントンしてくる。
「no」と首を振る私。
トントンする青年。首振る私。トントン。首振る。トントン。首振る。
しつこいな、寄付は強制ではないだろうが。
それより、教会見にきたんだから、と中に入ろうとする私の腕を・・・掴んできた!
なんだよ!
と思ったら、腰を前後に振る仕草をする青年。
はぁ?という顔をしたら、更にしつこく奥の部屋を指差しながら腰を前後に動かす青年。
更に、はぁ????という顔をしたら、
「。。。sex!」
・・・しゃしゃしゃしゃ、、、喋ったーーーー!!!!!!
喋っちゃったよ。この人。やっぱし詐欺だ!
しかもどうやらセック○に誘ってきている様子!
きもい!と思って教会内へ逃げ込む。
・・・で、気づく。
教会内に入っちゃったら、また同じとこ通らないと出られない。
神様、助けて。
本気で祈ったけど、むーりー。
仕方なく、また同じとこ通ったらまだいた。
ふん!と無視して通りすぎたら、またまた「sex」と言ってくる!
まじできもい!無視してドアを開けて出ようとしたら、、、
ケツ触られたーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!
おぉい!!!!!と思って咄嗟に出た言葉。
振り返って・・・
「くぉらぁーーー!!(コラ!!)」・・・日本語。涙
としか出てこず、睨み効かして出てきた。
こわかったーーーー。
神様のとこでようやるわ。天罰当たりますように!!
はぁ、がっかりしつつ、お次。
ジャン・ヌーベル設計のカルティエ財団だよー
って、、、えぇぇぇええぇええ!!!????
ここはカルティエ財団が所持する美術館なんですが、美術館、一面グラフィティアートだらけ!!
だれじゃい!貴重な建築物にグラフィティしたんは!!
しかも、めちゃくちゃ上手いやないか!!
嫌いじゃないけど!!
と思って、中に入って納得。
「グラフィティアートの歴史」っていう展示してたんです。
まじでビックリしたよ。
資本主義な世の中への当てつけだと思ったよ。
この展示、なかなか面白かったです。
アメリカのNYから生まれたこのアート。
グラフィティだらけの電車が街を走る映像があったり、ドキュメンタリー流してたり。
建物目当てでいったけど、好みの展示がやっててよかったー!
建物自体はジャン・ヌーヴェルらしく、ガラスを多用して外からの明かりをたくさん取り入れてあって、明るく広々とした展示スペースがよかった。
裏庭もあって植物とスケルトンな美術館の対比がよかったです。
ガラス張りにすることで、建物の存在感を薄めて、アートと融合しているようにも見える。
でも正直、グラフィティアート用に木の板が立てられてて、建物がよくわからない。
トイレも落書きだらけ。
これって、、、ほんとに展示の一部だったんかなぁ?
周囲の建物にまでグラフィティしてあったけど、あれ、ひょっとして、、、?ガチでやられてる...???
お次はまたまたジャン・ヌーベル設計。
ケ・ブランリー美術館。
彼は今、人気な建築家なんですねー。
この美術館も最近できたとこ。
エッフェル塔の近くです。
いろとりどり、カラフルな美術館は今までの彼とはまた違う表情を見せてきます。
ガラス張りの壁からにょきにょき出てる積み木。POPで好み。
緑もたくさん取り入れてあって、お散歩するだけでも気持ちいい。
お土産売り場も渦巻いてて四角との対比が良い。
館内はアフリカ・オセアニア・アジア・アメリカなどの民族・原始美術、が展示。
が、すでに閉館してた。
もう今日は一日いろいろ見過ぎてへとへと。