水星(マーキュリー)

-170℃~430℃。太陽のすぐ側を周っているのに日影が-170℃になります。大気がなく地表が宇宙に露出しているからです。熱を溜める海もなく、軌道が小さいので1年はたったの88日です。水星は太陽に近すぎて日の出の直前か、日没直後の地平線にしか見えず観測が難しい星です。太陽の回りを忙しげに周っていることから、伝令の神マーキュリーと名付けられました。


金星(ビーナス)

大気はあるが温室効果(二酸化炭素だらけ)で常に約500℃の環境です。未来の地球の姿か・・・雲の主成分は濃硫酸、つまり1年中硫酸の雨が降っています。-4等星と全天で最も明るい星で、愛と美の女神ビーナス(アフロディーテ)の名に恥じない。この美しさの秘密は、終始厚い雲が金星を覆っていて光を反射するため、全体が白く輝くからです。水星と同じく太陽に近いため夜中は見えず、宵、または明けの明星になります。


火星(マルス)

ー70℃~30℃の世界。肉眼で見ても赤く、地球に2年2ヶ月おきに近づきます。全天で3番目に明るい星です。太陽系最大の山オリンパス山は標高27000m。富士山の6倍の高さです。太陽の回りを約700日かけて一周しているので、各季節は地球の倍です。

マルスは戦闘の神。赤く輝き、血を連想するからか。2個の月にはマルスの2人の息子、フォボス(不安)とダイモス(恐怖)の名が付けられています。

尚、赤い大地の正体は鉄さびです。


小惑星群

火星と木星の間には30万個以上の岩(小惑星)が浮かんでおり、かつての惑星が存在したらしいです。現在15000個以上の軌道が確認されています。4大小惑星はジュノー、パラス、セレス、ベスタです。


木星(ジュピター)

太陽から遠くー140℃。直径は地球の11倍、質量は300倍のモンスター惑星。大地がなく、ただのガスの塊です。(木星以遠はほとんどがそう)木星の成分は水素とヘリウムで、太陽と同じです。あと13倍質量があれば核融合が起き、もう一つの太陽になっています。木星は恒星になることが出来なかった惑星です。-3等星で金星に次いで明るい星です。夜空で黄色く輝きます。金星が沈んだ夜半にも全天に王者の輝きを放っているので、神々の王ゼウス(ジュピター)の名が冠せられました。そのため、28個見つかっている月にはすべてゼウスの愛人&乳母の名が付いています。(あらま・・・^^;)

人類は木星のおかげで進化ができました。なぜなら、巨大な木星は宇宙に漂う小惑星(隕石)を大きな引力でひきつけ、文字通り地球の盾になっており、もし木星がなかったら、地球に衝突する小惑星は一気に千倍になっています。恐竜を消滅させたような衝突が何度もあれば、人類は進化の時間を持てなかったでしょう。

7倍程度の双眼鏡でも木星の4大衛星(ガニメデ、カリスト、イオ、エウロパ)の姿を見ることができます。ちなみにガニメデやカリストは水星、冥王星よりもデカイ星です。


土星(サターン)

-150℃。土星の輪は岩や氷で出来ていて地球が5個も並ぶほど幅が広い。1980年土星に接近したボイジャーによって、このリングは千本以上の細いリングの集団であることが判明しました。現在では土星の輪の中に「羊飼い衛星」という月まで浮かんでいることが観測済みです。土星の月は有名なタイタンを筆頭に59個も発見されています。(07年5月時点)タイタンは太陽系の衛星で唯一ぶ厚い大気を持っていて、しかもほどんど窒素で地球そっくりです。突入した探査機は琵琶湖の150倍もの大きさの炭化水素・メタンの湖を撮影しました。

土星は木星より遠いので、ゼウスの父サターン(サトゥルヌス、又はクロノス)と名づけられました。


天王星(ウラノス)

-180℃。色がグリーンで美しい星です。自転の向きがタテ回転。天王星が横倒しになったのは、太陽系が誕生する過程で地球クラスの別の天体が衝突したためといわれています。月はオベロンなど20個。輪も発見されています。土星よりさらに遠いのでクロノスの父、ウラノスと呼ばれる。


海王星(ネプチューン)

-200℃。色がブルーなので海神ネプチューン(ポセイドン)の名を持っています。超低温のため、大気に含まれるアンモニアなどが凍ってしまい、凍らずに残っているメタンが赤い光を吸収する性質があるので、海がないのに青だけが見えています。月はトリトンなど8個。トリトンは奇妙なことに海王星の自転と逆さ周りをしています。そのため、いずれ引力に引き裂かれ砕け散る運命らしいです。


冥王星(プルート)

ー200℃。最も外周を周っているため、一年は約250年。まだ、探査機が行ったことない謎の惑星で、岩石惑星でもガス惑星でもなく、超巨大な氷の塊という風変わりな惑星です。ここまで遠いと仮に冥王星から太陽を見ても、太陽は他の星に混じってしまいます。太陽系の果てにある冥王星は冥界の神プルート(ハデス)の名がぴったりです。

冥王星は地球の月よりも小さい惑星ですが、それでも衛星を1個持っています。

※2006年8月24日、国際天文学連合の総会で惑星からの降格が決定しました。



現在、太陽系のように惑星を従えた恒星系が60個以上確認されています。宇宙の塵が集まり始めて惑星になるまで1000万年くらい。つまり、太陽系は近隣で起こった超新星爆発から、わずか1000万年以内に形成されたことになります。星の死から誕生までアッという間の出来事になりますね。




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