本棚探訪で再発見!
またまた捕まりました。1990年 18年前に読んだ『0度の女・死刑囚フィルダス』 あぁ、と思い、手にしたら読まざるを得ないので一気に再読しました。
エジプトの売春婦が死刑になるまでの実話らしいのですが、小説よりもこの著者、ナワル・エル・サーダウィーはエジプトの「保健省」の所長と、雑誌「保健」の編集主任をしながら、アラブ女性の問題に焦点をあて本を書いています。
サーダウィーは、アラブ女性として初めて公然と女子割礼を非難した人だそうです。これがもとでエジプトの保健省から所長と編集主任の要職を共に解任されてしまいました。が書き続けて、サダト大統領が1981年に反政府派を弾圧したとき、サーダウィーも逮捕され投獄されました、このときにフィルダスを知りこの本を書きました。このあとも彼女はアラブ女性の問題を女性たちの解放の為に書き続けています。この本を読で初めて女子割礼というものを知りました、当時はインターネット等ない時代でした(私は使っていなかった)ので、この本の翻訳者の鳥居千代香さんのあとがきで衝撃を受けました。今回ネットで検索したところ、Yahooだけでも「女子割礼」は12500件のサイトがありました。主に性差別、人権問題を提起しています。今現在、アラブ諸国、アフリカでは半数の女性に行われているそうです。
「フランス,女子割礼に有罪」という記事が新聞の社会面(2月28日付『朝日新聞』)に載った。フランスに住むアフリカ系女性28人が,娘に割礼を施したとして禁固2~5年の判決を受けたのだ。
米国でも最近,ナイジェリアからの移住者の母親が,娘に自分で割礼を施して傷害罪で訴えられるなど,同じような事件がつづいている。アフリカからの移住者団体は「割礼は伝統であり,欧米の批判は文化的な帝国主義だ」と主張,それに反対する人権擁護団体との間で激しい論争が続いている。まさに「文明の衝突」である。米国の女性保護団体の調査ては,女性割礼か行われているのは世界で28カ国に及び,1億2000万人か受けているとも推定される。女性会議のたびに反対決議か採択されるが,現在でも毎年200万人が新たに受けているという。
女性の割礼には,大きく分けて3種類ある。もっとも多いのは「クリトリス切除」だ。クリトリスだけをえぐり取ってしまうのが普通だが,同時に小陰唇や膣口の周辺を切り取ることもある。クリトリスの先と包皮を切り取る「スンナ割礼」は,中東で行われるが数はあまり多くないとされる。
そして,拷問以外の何ものでもないとされるのが,「ファラオ式割礼」である。エジプト南部のヌビア地方からスーダンやエチオピアにかけては,ほとんどこの方法だ。クリトリスから大陰唇,小陰唇を切り取って外陰部の両側を閉じて癒着させる。閉じるのには羊の腸線を使ったり,樹脂などでノリ付けにする。このときに尿や生理の血が通るように,木切れを差し込んで小さな穴をつくる。完全に癒着するまで数週間,腰から両足にかけてしばって固定する。
大都市では,欧米で教育を受けた医師が近代的な手術をする場合もあるが,通常は村の年長の女性,長老,鍛冶屋などが,消毒もしていないナイフやカミソリで行う。対象は,7歳から10歳ほどの子どもだ。最近ではさらに低年齢化する傾向にある。「ファラオ式割礼」は,原始キリスト教のコプト教徒に多いが,カトリック,プロテスタント,イスラム,アミニズムなどのあらゆる宗教,階層,民族を超えて,伝統的習慣として行われている。私たちからみれば野蛮な行為だが,社会に深く根を下ろして現地では議論の対象にすらならない。
手術のとき破傷風などの感染症で死んだり,切除の痛みで舌をかみ切って死ぬこともある。尿道や肛門の括約筋までが傷つけられて障害が残る例さえ少なくない。出産のときも産道が萎縮して赤ちゃんがうまく出てこなかつたり,会陰部が大きく裂けて多量の出血が起きたりする。アフリカで出産時の母子の死亡率がきわめて高いのは,割礼も原因だ。
表向きの目的は「女性をレイブから守るため」というが,現実には男性の処女崇拝や女性器支配,さらには女性の性感を奪うことにある。割礼を受けないと売春婦扱いされたり,結婚のときに「欠陥品とされて親に婚資(男性が花嫁の父親に支払う財産や労働)が支払われなかったりする。それを恐れる親が娘に強いることになる。割礼はアフリカなどで女性の置かれた立場の象徴でもある。現実に,途上国の農村の多くでは,女性が農作業,炊事,洗濯,育児などの労働の大部分を担わされている。
このために,女性の社会的地位の向上が開発途上国の発展の力になる,とする意見が世界的に強まっている。女性の地位の向上は割礼の廃止からということで,国際的な関心も高まつているのだ。
クフ王の妻も、クレオパトラもやってたんだから・・・・・、
急にはやめられんのだろうな~

