福島県の吾妻山系中津川を沢登りしてきました。
2013/8/9~8/13
会のメンバーK野師匠、永遠の14才W辺さん、ブルーのライフジャケットのーまさん、あとS×2の5人です。
大阪を9日19時に集合し、高槻高速バス停で一人を拾って、北陸道経由で10時間の運転です。
途中のSAで、仮眠をとって
翌朝10時に中津川レストハウスの到着。
吾妻連山は、優しい緩やかな稜線で関西の暑苦しいイメージと違って新鮮。
8/10
さて、レストハウスから中津川白滑八丁へは、登山道で直ぐに下りていける。川原はゴーロで、家族連れの子供たちが水遊びをしている横を上流へと向う。
$Archi-Alps Diary

直ぐに滑に変わってカール状の渓相。水量はK野さんによると以前来た時より多いそう。
久しぶりの沢靴にヘツリもヘッピリ腰でなかなか前に進まない。滑とはいえ、水量は多いし、沢芯は、グッと深くなって落ちると流される。へつり始めてすぐに前を行くW辺さん滑ってどぼん!
15m流されて戻ってきた。
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白滑八丁は、870m続くと書かれていたが、なかなか終わらないし、途中渡れずに高捲きもして、結構時間がかかる。予定の関電取水口まで行けないで、滑が終わりゴーロが続く途中で、きれいな泊地を見つけたので3時過ぎに行動終了。
枝沢の滝も見れて、気持ちの良いビバーク地だ。

8/11
$Archi-Alps Diary-二日目出発

行動の予定は、中津川を詰めて、西吾妻山側の池塘へ抜けるつもり。
今日は、行けるところまで伸ばしていきたいところ。7:00行動開始
魚止めの滝(7:15)を右に巻き、しばらく行くとようやく東電取水口に到着。(9:30)
そこから、滑をヘツリ、高捲きもし、銚子の口(10:15)に出会う。ここは、右からヘツッテなんなく越していく。
$Archi-Alps Diary-魚止めの滝
$Archi-Alps Diary-東電取水口

遡行図は、ネットから入手していたが、滝と滝の間がとにかく長いのと、ゴルジュなのでヘツリも多く、泳ぎで突破するところもあった。5mの小滝と、観音滝を右から高捲き(13:00)巨岩ゴーロ帯に入っても、ペースは進まず、急流と格闘していた。
権現沢の出会いまでようやく来たのが、17:00
今日の行動はここまでと、周辺にビバーク地を探りにいく。
両岸切り立った崖だけに平地はほとんどないが、二股の上部にいくらかのスペースを見つけてビバークすることにした。後で聞いたら、その平地に熊がいたそうで、偵察に近づくと上部に逃げていったとのこと。熊にとっても快適な場所だったのに人間様が追いやってしまったようだ。
焚き火の出来るだけのスペースはなくて、3、2で、別れて寝る。

8/12
今日中に稜線に出る計画は権現沢の二股に居ては叶わないので、エスケープルートにしていた権現沢を詰めて、途中吾妻山神社から、その登山道を下ることとしたのだが、、、
ここからがアクシデントの連続で、予備日を使うはめになった。

権現沢は、顕著な枝沢で、権現滝が本流直近で落ちているので、ビバーク地の真横に見えていた。ビバーク地から尾根に向けて、藪漕ぎをし、権現沢の上部に懸垂下降。水量は少なくなって沢芯を歩き易くなった。1時間程ドンドン詰めて行くと硫黄のにおいがするところがあった。
$Archi-Alps Diary

さらに詰めていって水量も少なくなってきた。振り返ると、中吾妻山からの稜線が見えるが、稜線とほぼ同じ高さに来ている様子。さらに行くと矢印の形をした鉄板が、半分に折られて、打ち付けてあった。これが、登山道かと思いながら周辺を見ても、登山道らしき明瞭な道は見当たらない。高度計は、誰も正確に合わせていなかったので、数値に自信がない。二股からの高度差は300mくらいのはずが、既に3時間は歩いている。1/25000の地図と、1/50000の地図では、登山道の位置も違うし吾妻山神社の姿(K野さん曰く掛造りの社だそう)も見ていないので、さらに上に行く、コンパスで、神社の方向を決めて行動開始していた、K野さん既に通り過ぎていると判断し、二股に分かれるところがあったので、左にとって詰めていく。雨も降ってきて、藪漕ぎになって方向も怪しく完全に迷ってしまった。
雨で、視界が無く確かな情報がないので、位置が特定できない。もしかして携帯のGPSが使えるかとSヨメが、確認するとGoogleマップに権現沢と吾妻山神社が表示され、そのはるか高い位置を指している。しかし、どれほどの正確さか信用できないので、高度に対して鵜呑みにしなかった。とにかく元の沢に戻るために、トラバースしていくが、いくつかの涸れ沢を越していくが、地形が変化して斜面の方向が変わっていくので、沢を下ることにして、元の看板の位置まで戻る。看板は、かなり古いもので、何が書いてあるかは不明瞭、沢を渡る道らしいものは、何となくあるので、それぞれの方向に偵察に行くが道らしい踏み後は笹薮に邪魔されて見つからない。
山の中腹に渡る登山道を見出すことはかなり困難だし、笹薮の藪漕ぎトラバースで下山するには距離がありすぎるので、逆に今の看板のあるところを登山道の渡渉点(地図上では、1500m付近)と仮定して、真北に向えば、約1、6キロで、ヤケノママ周辺の本流に到達するので、真北の方向と、高度を決めて藪漕ぎ開始(5時30分頃)、笹薮に苦労しながら、日没までに行けるところまで進むこととしたが、高度に対する不安は消えないまま、沢筋に出たので地図から、ヤケノママ近くに流入する枝沢と判断し、その沢を下ることとしてビバーク地を探したが、緩斜面の地形は、笹薮が続き適度な場所が見つからなかったので沢筋の窪地を2カ所使ってビバークした。最後はヘッデンを着けての行動で、7時30分頃に行動終了。
奇跡的に、この深い山中で携帯がつながったので、大阪に下山遅れになる旨のメールを打つ。ちゃんと送信できたことは確認できたが、今回の最終下山連絡時刻は、8/14日AM8:00としていたので、どうしても連絡しておきたかっただけに一安心だ。
8/13
$Archi-Alps Diary-どこにいるのやら!

朝は、6:35から行動開始、沢を下っていく。しかし、ドンドン南の方向に下っている様子に不安の声、再度地図とにらめっこし、GPSで確認すると、明らかに想定している沢とは異なり、権現沢に流入する枝沢にいる様子。高度も1650m。まだ、山神社より高い位置だ。昨日のGPSの位置から行動したルートを再確認すれば、辻褄が合うし、山神社からそれ程離れていないことが判明した。
しかし、今日の予定は、ヤケノママから、沢を詰めることとしていたし、山神社からの登山道を見つけられなかった以上沢を詰める方が確実と判断して、今の位置から、ヤケノママに向けて、北進、藪漕ぎを開始した。2時間程、高度を決めて藪漕ぎしていくと中津川の本流が見えて、滝の音もする!地図上の高度とも合致するので、今度こそ間違いがないことを確信して進む。滑の枝沢にぶつかったところで本流に下りる。10;00を過ぎた頃ようやく迷走が終了した。
$Archi-Alps Diary

まあ、一日を費やして、本流を大高巻きしたと考えて、これからは予定の行動としよう。
枝沢から、ヤケノママはすぐに着いた。そこから、登山道を通って、藤十郎へ直登するルートもあるが、途中また沢と交差すること、登山道がかなり不明瞭なこともあり沢を詰める。
$Archi-Alps Diary-ヤケノママ付近上流を見る
1時間ちょっとで、ピンクのリボンのいくつかある登山道との交点に着いたが、藤十郎への道は、やっぱり不明瞭。距離としても遠回りになるので、中津川の源頭まで詰めて、大凹の地塘を目指すこととした。
ヤケノママからの沢は、こう配も緩く、浅瀬をドンドン詰めていく快適な沢歩き。次第に細くなる沢は、水が枯れること無く源頭の地塘まで続き、笹薮とハイ松の藪漕ぎの末、視界は大きく開け、美しい地塘の真ん中に出た。登山道着いたのが、1:15。
$Archi-Alps Diary-地塘の様子

皆、消耗していたが、ここから、4:00が最終のゴンドラに乗るため大急ぎで下山開始。地図のコースタイムの7掛けで行動。普段なら自信はあるが、消耗し切った体ではかなりきつい思いをした。4:00丁度にゴンドラ山上駅にK野さんが飛び込み、5分遅れて、全員が揃ったが、駅員は快く待ってくれていて、ゴンドラで下りれる幸福を味わった。
最終日は、非常食での行動だったので、かなり空腹の行動で、太ももの疲労は、膝が曲らないくらいになっていた。近年にない疲労を伴いながら、達成感もあったが、反省点を多く抱えたという思いも乗し掛かり、忘れられない山行となるだろう。
タクシーで中津川レストハウスまで移動し、ようやく車に戻り、岳温泉で4日間の垢を落とした。