錬金術とは、中国煉丹術とギリシャのアリストテレス自然学が融合して
アラビア錬金術として形成され、西洋に伝わり錬金術として発展したもの
である。
中国の煉丹術は辰砂をつかいますが、これは硫化水銀であります。
加熱すると、赤や白になることから、神仙の丹藥とも呼ばれました。
長寿をもたらすとされる辰砂
賢者の石は赤い石か粉末と呼ばれますが、中国煉丹術の辰砂のことで
るとされています。
辰砂は硫化水銀なのですが、気によって生成されているとされていました。
「気」とは、なんでしょうか?
西洋世界では、「生命霊気(Pneuma)」だというのです。
錬金術はpuneumaを抽出して、卑金属を黄金に変えようという技術でした。
西洋世界では天と地の間には、生命霊気が満ちており、生命霊気に働きかけることで、真なるもの即ち天を動かせるという理論がありました。
エメラルド板における、「下のものは、上のものに似ており、上のものは下のものと似ており、かくして一なるものの奇蹟を行う。」という真理が開示されます。
つまり、生命霊気が満ちており、下のものが天を動かせるという、魔術原理が働くというのです。
この生命霊気は、「第五の元素」と呼ばれていました。西洋魔術でいうエーテルです。
錬金術がルネサンス期に流行したのと同じ時代に護符魔術が流行しますが、
この生命霊気の力を利用して惑星や天使の力を封じ込めるという意味がありました.。
-参考文献-
「ルネッサンスとは何であったのか」 塩野七生著 (新潮社)2008
「ルネッサンスの神秘思想」 伊藤博明著 (講談社)2012
「図解 近代魔術」 吉村正和著 (河出書房新社)2013
「図説 錬金術」 吉村正和著 (河出書房新社)2012
「新錬金術入門」 大槻真一郎著 (ガイアブックス)2008
「記号図説錬金術事典」 大槻真一郎著 (同学社)1996

