本日午前5時51分頃、夏至となりました。 

太陽はかに座に入ります。本格的な夏の到来ですが、実際には日照時間は段々と短くなっていきます。 

 

夏至の晩と言えば、シェークスピアの真夏の夜の夢で有名になった妖精たちの出番です。私も長年「妖精茶会」を行ってきました。 

 

長い人類史の中で、人間と妖精との関係がもっとも重要で基本にあるというのが、私の考えでもあります。 

 

日本は八百万の神々と人間との共生ですので、まさに妖精王国だったことが伺えます。妖精はもっとも人間に近い霊的存在ですので、人間と妖精の関係が本来のもっとも身近で大切にしなくてはならないものだったのです。 

 

そうした妖精と人間があい別れていくように歴史は進展していきました。 

人間はあくまでも物質的立場に立ち、同時に、それを強大化する意味で、妖精などよりもずっと大きな霊的存在としての神を崇める形をとりました。 

 

そこに人間歴史の悲劇がありました。現代においては、物質的唯物主義は無残にも敗北を喫し、人々は金と物質と囚われから生じた神の重みの中で、呻吟しています。 

 

次なる文明のビジョンが求められており、その根本にあるものが、人間に近い霊的存在としての妖精との連携による、地球再生であると私は確信しているわけです。 

 

なぜなら、八百万の神と共に暮らした日本人は、かつて、毎日妖精茶会のような日々を送っていたわけで、そこに人間のありようの原点を見ることができます。食器を扱う時は食器の神様へ、歌を歌う時は歌の神様へ、食べる時は食べ物の神様へ、、、、日々の営みの中に神様と言うより妖精がいました。 

 

妖精と共に暮らす人間、これが人類本来のスタートにあったはずなのです。 

 

夏至にちなみ、今回は妖精と人間の関係についてお話しさせていただきました。