インターンシップ事後レポート、最後は「石内さん」です。

この子もとても気づき力の高い子でした。



-------------------------------------

石内さん


【インターンシップを通して、変わる事のできる私なる。】

情報デザイン学科 イラストレーションコース 石内 香代

 インターンシップへは、私自身が行動する事で、自分が変わる事が出来るかどうか知りたくて臨みました。このレポートでは、実習前と後とでは、自分のどんな部分が変わる事が出来たのか、また学んだのかを書きたいと思います。
 今回伺わせて頂いた、アーチ・コア インコーポレーテッド様では、私たち学生に与えられる主な仕事は無く、その代わりに、自分達がその時間何をすべきか、考えるべきか、気づくべきかを沢山学ぶ事を必要とされた10日間でした。

 初日は一日早く繰り上げとなり、とても緊張しながらの実習になりましたが、この日から沢山の”気づき”を得る事が出来ました。

 一つ目は、メールが来たら、すぐに返信する事の重要性です。私は今まで、どうしてもメールの返事が遅くなりがちで、バイト先の方にも度々怒られる程だったのですが、その癖を持ったまま社会人になり、仕事をするようになれば、一緒に仕事をしてもらう相手に悪い印象を持たれるだけではなく、自分の仕事もメール1つ返事をしないだけで早く終わる事ができない上に、気持ちよく仕事を終える事が出来ないのだと教えて頂きました。
 このお話を伺って以降、メールの返信は今まで以上に早くするようにし、また、SNSで付いたコメント等も確認次第、即返信する様にしています。

 二つ目は、分からない事、気づいた事は即メモに留め、知っている人に聞く事の大切さです。この中で、仕事中の気づきをメモに沢山書き込む事は、私には中々難しく感じました。また、その気づきを書き取ったメモは見返して思い出す事の大切さも教えて頂きました。今後はそれらの事を頭に入れつつ、メモを取り続ける事は、今後も自分の課題にしたいと思いました。

 二日目以降は、初日より緊張もほぐれ、撮影のアシスタントとして2回同行させていただきました。2回ともレフ板を持つだけの簡単な作業でしたが、それ以上に、実際の仕事場の雰囲気を知る事が出来た事は、本当に良かったです。

 アーチ・コア インコーポレーテッドでは、お客様の仕事やプライベート等で使われるプロフィール用の写真撮影をされていましたが、証明写真のような改まった顔を撮るのではなく、そのお客様の一番魅力の出る自然な姿を多く撮影されていました。一番魅力の出る表情を撮る為に、社長の多陀さんとお客様が会話されている様子を見て、こんな風に人と接すれば、その人の良い所をたくさん出す事が出来るのだと学びました。あらゆる視点から、相手の様々な面を知り、引き出し、学ぶ事は、これから社会に出て人と付き合っていく上で、大切な事なのではないかと感じました。

 実習の中で、photoshopやillustratorなどの使い方も沢山教えて頂きましたが、授業で学ぶ事の出来ない、実際の現場での活用方法も学ぶ事が出来て、本当に良かったです。プロの方は、一歩違う応用や技術を使っているという事を、知っているだけで、知らない時とはかなり差が生まれるのだと感じました。ここで教えて頂いた技術は、これからの制作の中にも是非活かしたいと思っています。

 実習中は、社長の多陀さんと、本当に沢山お話させて頂き、これから私たちが作品をどう作っていくのか、どう人と向き合っていくのか、生活の中でどのように考え、選択していくか…等、多くを教えて頂きました。
 その中で印象に残った事が、多陀さんが作成されている、人間関係やコミュニケーション等をドリル形式で学ぶ事の出来る「タダドリル」の講義と、「ビジネスの3大要素」のお話です。「タダドリル」では、人と接する中で、難しく感じたり、嫌な気持ちになったり、怒りを感じたりする事の本質を学び、理解した上で、どう自分の意識を変え、その問題に向かっていくか、その考え方を重点的に学びました。

 今まで私は、対人関係の中で嫌な事があったり、煩わしく感じたりすると、少なからず相手の所為にして自己完結していたと思います。しかしこの「タダドリル」を受けさせて頂いてから、たとえ嫌な相手でも、思いやるべき場合の時がある事を知りました。そして、いつも自分の責任で動き、物事を選択しながら前へ進んで行く事、その中で他人への思いやりを忘れない行動が、社会に出ても、大きく役に立つ事だということを学びました。まだまだ相手の事を1番に考える事は難しいです。しかし、多陀さんと接している中で、他人を思いやると言うのは、どういうものか、すこし分かった気がします。

 「ビジネス3大要素」のお話では、仕事をしていくにはどのような要素が必要か教えて頂きました。
その3つとは、
(1)「得意な事があるか」
(2)「(1)が、人の役に立つかどうか」
(3)「(1)、(2)を、しかるべき人に伝えているか」です。
この中で、(1)はあるけれど、(2)はどうすれば役に立つのか、私には分かりませんでした。しかし後日、これから作品を作るときは、自分の好きなものばかりを描くのではなく、誰かの為に作品を作っていく事が、私の得意なイラストが、誰かの役に立つ為の一歩なのだと学びました。

 これまでポートフォリオを作っていても、ほとんど自分の満足の為に描いていた絵なので、説明しようにも上手く出来なかった事は当たり前だと思います。それに、今までイラストを描く事は、自分自身に強要していたような部分も感じていました。しかし、「他人の事を考えてイラストを描く」という考え方にするだけで、作品を今後作っていく事が楽しみになりました。相手の欲しいものを考える、ということは、これから就職活動の中で活きてくる考え方だと思います。この考え方をこれから意識しながら、制作していきたいと考えています。

 今回、インターンシップに臨んだ事で、自分自身の価値観や考え方が、変わっていると感じます。実習の10日間はあっというまで、本当に楽しかったです。このインターンで学んだ事をこれからも忘れずに活動していきたいです。

-------------------------------------



今回、インターンに来てくれた学生のみなさん、こちらこそとてもありがとうございました。
みなさんに限りないパワーをいただきました。

みなさんがこれから活躍、成長していかれることが
ボクへの恩返しだと思って下さい。

みなさんの活躍を心待ちにしています。