“ケロッピー”少年の父さんは、カメラ大好き🌟
お休みの日に、皆でどこか行くとき、たいがいカメラを持って…。そして、いつも、いろんな風景やいろんなものを写してる姿を下の方から、後ろの方から眺めていました。なんか、カッコいい~。

そんな夏休みのある時、ケロッピーと、お兄ちゃんと、母さんと父さんは、山に遊びに行きました。
そこは、今までに見たこともない、とても綺麗なとこで、『かみこうち』という場所でした。
上高地『河童橋』↑
芥川龍之介が他界する前年、小説『河童』の中で、上高地と河童橋を登場させたことで、その存在が、より有名になった橋…。行くと、この立派で美しい佇(たたず)まいには、ほんと誰もが魅了される…。

ケロッピーは、そんな天国みたいな場所で…。父さんの山の登り方、歩き方を真似し、その無駄の少ない疲れにくい、滑りにくい安全な歩き方を覚え…。一定のリズムで、無理のない自分のペースで歩く、長く歩くコツをマスターし…。
そして、目指す山の途中の渓流で、父さんのするように。そこに流れる何だか、とっても冷たいんだけど、透き通って綺麗なお水を両手ですくい、生まれて初めて、水道じゃない、しかもめちゃめちゃ美味しいお水を初体験…。そのときの感激は、今も、昨日のごとし…☘️


そして山のかなり上の方では、もう背の高い木が、全然なくて…。そして、周りに生えてる背の低い木『はいまつ』繁る辺りを、下の方から流れ昇る冷たい白い湯気(←これが下界で言うところの雲)を初めてそばで見たり、それをぱーで🖐️、指の間に湯気を通したり…。雲に触った初めての体験でした🌟
また、登ってきた遥か下の方を見下ろせば、そこには白いジュータン(『雲海』←下界で言う、いわゆる『雲』を上側から見てこう呼ぶ)。

…あらあら、大変!
登ってる途中で、急にお腹が痛くなってきたケロッピー…。父さんにトイレじゃない、どこか影の誰も来ないとこですることを教わり…。
でも、してみると、そのまた気持ちいいことと言ったら、なくて…。おしりにやさしく吹き抜ける山の涼しい風に清められながらのそれは、か・く・べ・つ😆←キャハ(/▽\)♪

そして、そして、山小屋で食べるご飯のその美味しいこと、美味しいこと…
でもって、天気が夜から崩れだし、1日じゅう山頂は雨な朝が来て。最後の登頂『やりがたけ』っていう行ったことないどっか…。なんでも、最難関の岩登りする、雨で滑って危ないとこ。断念して引き返す、悔しいんだけど、未来の自分を守る、無理しない生きる選択。そんな安全のために正しい道を選ぶ大切な体験を体で学び…。

そしてまた、天国のように穏やかな『かみこうち』に下りてきて…。そこのお土産屋さんで初めて見た、めちゃめちゃカッコいい山。父さんこの山なあに?これが、皆で登ろうとして行ってきた『槍ヶ岳』さ😊 😍まじすか…
(右、山頂。左の赤い建物、泊まった2000人収容規模な巨大山小屋)(あの『アルプス一万尺🎵』の唄に出てくる『小槍(こやり)』は、山頂左の小さな槍。←こんな狭いとこで踊れませぬ😆)

やがて、夏休みが終わり、父さんが撮ってきたスライド写真の上映会をしてくれた…。
…かくしてケロッピーは、その日から、カメラ大好きになったぼ😍

それから45年…
今では、父さんの真似をし、一眼その他、いろいろ所持するプチカメラ小僧になった…

でも、不意な肝心な写真は、ほとんどスマホでばかり撮ってるドジ一眼カメラマンだったりもする…😆



おしまい

思い出は、あえて作るものじゃなく…。
日々懸命に何事にも打ち込んでいろいろしていれば、あとになって、そのすべてが、ぴっかぴかの思い出になっているよ🎵

ケロッピー、思い出いっぱい、父さんや、母さんや、兄さんにもらったよ~😋

例え大震災で、全てを失う未来がこようとも、そんな宝は、みんなみんな永久不滅だよ~🌟