アミノ酸[amino acid] | Zakki Blog

アミノ酸[amino acid]

 

 アミノ酸(amino acid)は、1つの炭素原子(α炭素)にアミノ基(-NH2)、カルボキシル基(-COOH)、水素原子(H+)および各アミノ酸によって特異的なR側鎖の四つが結合している。中性pH(pH7)の水溶液ではアミノ基はプロトン化(-NH3+)し、カルボキシル基は解離する(-COO-)ため、分子内に正及び負の荷電をもつ両性イオン(dipolar ion)として存在する。イオン化状態はpHによって変化し、たとえばpH1の酸性溶液中ではカルボキシル基は非イオン化(-COOH)状態で、アミノ基はイオン化(-NH3+)する。逆にpH11のアルカリ溶液中では、カルボキシル基はイオン化(-COO-)し、アミノ基は非イオン化(-NH2)状態となる。アミノ酸はα炭素に四つの異なるグループが結合しているため(グリシンは例外で、R基が水素のため2個の水素原子をもつ。)光学活性で、二つの異なる鏡像異性体(L型およびD型)が存在する。生体に含まれるアミノ酸は、ごくわずかの例外を除きすべてL型である。

  

 原核生物から真核生物に至るすべての生物種において、タンパク質 を構成するアミノ酸は、わずかの例外を除き20種類である(標準アミノ酸)。各アミノ酸のR側鎖は、大きさ、形、荷電、水素結合能や化学反応性が異なっている。それぞれのタンパク質が示す特異性は、それを構成するアミノ酸それぞれの特異的側鎖によっている。

アミノ酸
略号
分子量
等電点
アラニン[Alanine]
Ala/A
89.09
6.00
アルギニン[Arginine]
Arg/R
174.20
10.76
アスパラギン[Asparagine]
Asn/N
132.12
5.41
アスパラギン酸[Aspartic acid]
Asp/D
133.10
2.77
システイン[Cysteine]
Cys/C
121.16
5.05
グルタミン[Glutamine]
Gln/Q
146.15
5.65
グルタミン酸[Glutamic]
Glu/E
147.13
3.22
グリシン[Glycine]
Gly/G
75.07
5.97
ヒスチジン[Histidine]
His/H
155.16
7.59
イソロイシン[Isoleucine]
Ile/I
131.17
6.05
ロイシン[leucine]
Leu/L
131.17
5.98
リシン[lysine]
Lys/K
146.19
9.75
メチオニン[Methionine]
Met/M
149.21
5.74
フェニルアラニン[Phenylalanine]
Phe/F
165.19
5.48
プロリン[Proline]
Pro/P
115.13
6.30
セリン[Serine]
Ser/S
105.09
5.68
スレオニン[Threonine]
Thr/T
119.12
6.16
トリプトファン[Tryptophan]
Trp/W
204.23
5.89
チロシン[Tyrosine]
Tyr/Y
181.19
5.66
バリン[Valine]
Val/V
117.15
5.96

*赤字は「必須アミノ酸(9種類)」