シンプルであることの難しさ | Archlog

シンプルであることの難しさ

「LESS IS MORE」


の有名すぎる名言を残したミースだが、それに対し、ポストモダンの建築家ロバート・ベンチュリーは


「LESS IS BORE」


といって、合理的空間を第一としたモダニズムを否定した。


自分が読んでいた教科書の一説に


「LESS IS MORE」を達成しようとして、エレメントを減らしていくと、簡単に単純な「LESS」に陥ってしまう


といった趣旨の文章があった。これは、考えてみれば当たり前で、余計なものが大量にくっついているものからはがしていくのは最初は簡単だが、だんだんどれが本当に大事でどれが余計なものなのかがわからなくなってくる。しかも、ほぼ合理的に完成されたものから、さらに洗練しようとなると神がかり的な審美眼が必要となってくる。


そう考えると、こてこていろいろ付いていた新古典主義からの脱却をはかって、合理的でシンプルな空間構成を達成したコルビュジェやミースはおそろしくすごいと思う。


おそらく、ベンチュリーがそのモダニズムに辟易したのは、モダニズムがインターナショナルスタイルとして世界中に広まり、その真髄を理解しないまま真似しようとした建築が世にあふれたからなのであろう。(こんなのは建築人にとって常識なのかな?)


※でも、実はミースは建具の収まりやなどの特徴的なディテールでも知られているって授業でやりました。天才にはいろんな顔があるんだね。