Project 1-2 : コンセプトモデル
この前少し書いた、バス停のプロジェクトの続きです。今日は初めて写真付で説明したいと思います。
この、バス停はプロトタイプとして作ることを目的としているようですが、いくらプロトタイプといっても完全に敷地から乖離された建築なんてものはありえないから、どこに建てても簡単にそこの敷地の色に染められるように作らなければならないそうです。
今まで、図面中心でコンセプトを練ることが多かったのですが、あるテレビ番組で有名な建築家の人が模型中心でコンセプトを練っていくといっていたので、試してみる価値はあるかなと思って、今回はコンセプトをいきなり3Dで考え始めてみました。実際にやってみると、これが意外とよくて、図面だと非現実的なものでも簡単に出来上がってしまうけれども、実際に模型にしてみると、作れないものは作れないわけで、ある種の制約が課せられるから、ふるいにかける意味でもかなり役に立ちそうです。
では、コンセプトを説明したいと思います。
①Directionality: 方向性
→ 皆さんは、バス停を見かけたとき、それがどっち方向へ行くバスのバス停か判断に迷ったことはありませんか?自分はもともと左右の区別を瞬時にできないので、よく間違えたりします。と、いうわけで、このコンセプトではバスの進行方向(間違えたため実際は逆)に向けて収束していくようなデザインにしています。屋根は敷地ぎりぎりに置かれた一本の柱から歩道側の大きい壁をなぞるようにして放射状に骨格が組まれ、その間にアクリルかガラスが入ります。降った雨が傾斜によって後ろに流れるようになっているので、乗り込むときに濡れないようにしました。
先生からのアドバイス
→ ・大きい壁と小さい壁が同等のものとして扱われているので、ヒエラルキーをつける。
材質(片方を透明にするとか)
大きさ・高さを変える(小さいほうの壁を低くする)
大きい壁には屋根の荷重をかけて構造物とし、
小さい壁は仕切りとしての役割だけを持たせ構造物としない など
・このままだと来るバスが見えないので、内部からの視界をもう少し広げる
→これは逆になるので問題はないと思われる
・屋根から壁への加重をもう少し、構造的に表現する。屋根のリブの間に少しくぼみをつけるなど。
②Transition (inside→outside:outside→inside):遷移(内部から外部:外部から内部)
→ バス停とはどこにあるか、ということを考えたときに、バス停は基本的には「外部」に位置する空間である。しかし、雨風をしのぐためには、そこは「内部」である必要がある。ということは、こういうタイプのバス停を考えると、これは「外部」であると同時に「内部」としての性質も持ち合わせているということになる。この、不思議な二律背反の関係性を「内部」から「外部」、「外部」から「内部」への連続性を用いて表してみた。すりガラスのS字カーブを基調にして、凹側に屋根を用いることによって、一つの壁が歩道側では最初はな「内部」であるのに、偏曲点を過ぎると、そこはもう「外部」であり、同じように道路側では反対の現象が起こっている。また、歩道側の屋根を次第に変えていくことにより、突発的な変化ではなく、緩やかなTransitionを達成できるようにした。
先生からのアドバイス
→ ・一続きの壁の変化がコンセプトなのに、真ん中に人の通り道を作って壁を分断している。
これを、あえて2つのC字カーブに分けて、オーバーラップしたり、逆に離してみたりして、その間の隙間をうまく使う。
・すりガラスだとやっぱりバスが来たのが見えにくいから、材質にも注意。
・バスに乗る口は逆なので、S字の向きを逆にする。
③Flotage: 浮遊
→ バス停にはなぜバスが止まるのか?それは、そこに止まると規則の上で定められているからである。と、いうことはもし、その規則が改訂される、つまりそのバスのルートが変わって、そのバス停が使われなくなったら、そこはもうすでにバス停ではないのである。このように、バス停は一時的な建物であって、住居などのようにいつまでもそこにあるとは限らない。一時的であるからこそ、その土地そのものに根付いてはいけないものでもある。というわけで、写真だと少しわかりにくいが、メインである壁とベンチを床から浮かして、それを天井から吊って支える感じの構造物とした。
先生からのアドバイスはありません
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まだまだ、1,2個秘めているコンセプトがあるので、それは週末にこれらのコンセプトを少しづつ手直ししながら作っていこうと思う。来週からは具体的なディテールに入るらしいので、がんばってこの土日に決めてしまわねば、、、









