去年最後の引取りのMダックス♀ニーナです。
この頃のARChスタッフさん達は多頭の案件もあり、てんてこまい。
私はセンターをkei(pino)さんやマシュマロさんに頼み、多頭の方の処理をしていました。
そんな時に高齢のMダックスの収容のご報告を受けました。
優しいお顔立ちの穏やかな子だと聞きました。
その後、センターからも高齢だけどお願い出来ないか?と言われました。
ARChの本分はセンター収容犬です。
年越しの管理が手薄になる時にセンターに残すには可哀そうです。
急ぎ、keiさんはチームダックスに相談。
既に多頭の預かりを引き受けてくれていたまめっちさんが預かってくださることになりました。
ARChは高齢な子、病気加療中の子も多いです。
ご理解くださる応援者、支援者、そして里親希望さんもいます。
この子もきっとそんな里親様が見つかるに違いないと思っていました。
年を取ってから捨てられるほど切ないことは無い。
無駄な事だけど、この子の今までを想像してしまう。
幸せだったのだろうか?
捨てるような飼い主でも健気に慕っていたのであろうか?
捨てられ、どれだけ不安だったのだろうと。
涙やけが本当に泣いているように見えた。
身体には無数の咬み傷があった。
山で捨てられたと聞いた。
その間に咬まれたのだろうか。
12月27日の引取りだ。
27の語呂合わせでニーナと名前を付けてもらった。
卒業犬シーズー♀ニーナちゃんも高齢だったけど、素敵な里親様と出会い幸せな生涯だった。
そんな縁起のいい名前。
きっとこの子もと思っていた。
初期検査
両目見えていない。
腰椎1,2間ヘルニア
胸椎11.12間変形性関節炎
両肩変形性関節炎
股関節変形性関節炎症
歯茎は穴があいていた。
どんなに痛かっただろうか。
お薬を出してもらい、対処となりました。
お正月も病院に連れて行ってもらいました。
でも数日前から嘔吐、食欲不振が治まらず、下痢で黒くタール状になったと聞いて急ぎ違う協力病院へ。
詳しく検査すると、肝臓に無数の癌腫瘍が拡がる肝腺癌と診断されました。
状態はよくありません。
「きっとこのせいで捨てられたのかな」と病院の先生が言ってたそうです。
そして一昨日からkei(pino)さん宅へ移動しました。
まめっちさん、ありがとうございます。
大丈夫!
看病上手のkeiさんが大切に守ってくれます。
残念ながら、ニーナは里親希望はかけられそうにありません。
あと数か月の命をARChの子として大切にして行きます。
keiさんは現在手の掛かる子や介護のの預かりっ子もいます。
「いいんだよ。私かあんなさん、カコさんの家に移しても」
そう私はkeiさんに言いました。
「みてあげたいのです。穏やかに優しくふわふわさせてあげたい」
keiさんが↑そう言いました。
毎日の点滴、お注射、そして投薬。
全てニーナが痛くなく、穏やかに暮らしていくための事です。
悲観せず、彼女を受け入れて少しでも穏やかであれと願うものなのです。
これがARChなのです。
どうぞMダックスニーナの余生が穏やかであるよう応援ください。