わんこってなぜか車の助手席が好きですよね。

本来であれば、安全面からドライブboxって後部座席の方がいいのでしょうね。

でもなんだか運転している大好きな人間の傍に居たいのかな。

「ここがボクの指定席だよ」って言っているような感じですよね。

私のチャーリーのイメージはあんなさんの車の助手席のドライブboxでした。

毎週の通院に彼は得意になって、あんなさんの車の助手席に乗っていました。

「エヘヘ、ボクの席だもんね~」って声が聞こえるようでした・・・

 

去年の8月のお盆前にセンターから千葉県松戸市においてのある1頭の

犬の遺棄情報が入ってきました。

犬種は不明でした。

センターに収容されると私の電話に相談が入ってきました。

酷い毛玉で顔面には大きな腫瘤が出来ているとの情報でした。

所用で支所に行ったカコさんに更に見て来てもらいました。

「スコティッシュかな?目の下に大きな腫瘍あり」とのご報告をもらいました。

その後にセンターへ出向きました。

酷い毛玉の彼はそれでも私達の元へスリスリと寄ってきて、甘えていました。

とても稀なケースなのですが、あまりにも状態が悪いのでセンターの職員さんが

収容中に1日がかりで彼の毛玉を剥いたと聞きました。

(通常収容期限内はセンターはバリカンを掛けたりはしません)

それだけ、彼の状態は一刻を争うものだったのかもしれません。

見た瞬間、彼はそう長くは生きないと思いました。

鼻腔の腫瘍(当初はそう思っていました)は生存率が低い。

ここまでの腫瘍ではもう転移も始まっているだろうと思いました。

引き取ろう。ARChで看取ってあげよう。

実はチャーリーはARChの事務所近くの遺棄でした。

遺棄だから、近くに住んでいたとは限らないですが、

こんな状態のワンコが近くに生息していた事に正直愕然としました。

腫瘍の状況がはっきりするまで、病院で預かってもらいました。

その間に1回目の手術もしました。

病院でもアイドルでとても可愛がられたチャーリーでした。

 

 

鼻梁軟骨肉腫と診断されました。

鼻中隔は腫瘍により、いずれは溶けてしまうものとのことでした。

医療面に詳しく、ケアに対応出来るあんなさん宅にお願いすることにしました。

 

あんなさん宅ではいつでもご機嫌で、とっても可愛がってもらいました。

皆様には公開出来ませんが、毎週あんなさんからチャーリーの

患部の写真が送られてきました。

ともすると暗くなりがちな話題にあんなさんはとても前向きに

「こんなになっても頑張っていまーす」と明るく私に言ってきました。

チャーリーは皆様に愛され、いろいろアドバイスやご支援も頂きました。

人間の治療に使うものも支援者様のご支援にて最前線の治療法で使わせて頂きました。

 

先月の里親会前に具合が悪くなりました。

いよいよなのかもと思っていました。

病院で会ったチャーリーは力なくあんなさんに身を委ねていました。

輸血をして持ち直し、彼はまた復活しました。

 

今月17日の里親会には頑張って参加出来るほどに回復したのです。

里親会の前日に病院帰りのチャーリーは事務所で気持ちよさそうに寝ていました。

まさか数日後に亡くなるなんて、思いもしませんでした。

私がチャーリーをきちんと見たのはこの日が最後でした。

 

私が大好きなチャーリーの写真です。

いつだったかの里親会に出た時のもの。

患部にあんなさんがにこちゃんマークを付けていました。

チャーリーの患部は私達にとって、頑張るチャーリーのチャームポイントでもあったのです。

 

亡くなったと知らせを受けた時に私の中ではあんなさんの車の助手席のチャーリーが思い浮かびました。

 

「えへへ・・・あんなの横はボクの指定席♪」

 

そう言っているチャーリーを思い浮かべたのです。

私の中でのチャーリーはあんなさんと一緒でとても幸せそうでした。

 

チャーリーは皆さまにとてもお世話になりました。

これだけの医療行為を行えたも皆さまの応援支援のお蔭です。

心より、お礼申し上げます。

 

最後にあんなさん

本当にありがとうございました。