右手に愛 | **arcano**・・・秘密ブログ

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韓流、華流ドラマその後二次小説、日本人が書く韓流ドラマ風小説など。オリジナルも少々。
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『それなら俺たち生まれてすぐに探し当ててたんだ。なぁ?』


『何が?』


『運命。生まれた時に手離したもの?』


相変わらずいつもの事だけど、脈絡もなく突拍子もない発言に私ならいつだってついてこれると思ってるんだ。


いくら生まれたときから一緒だからって甘え過ぎてる。


『え?意味わかんない。』


分かってるよ本当は。

どうせ昨日見てたドラマのセリフでしょ?

「人は生まれる前の胎内にいる間、両手を握りしめてる。握っているのには意味があって、神様に貰ったものを掴んでる。」だったかな。

「左手に夢。右手に運命の人の名前」


だけど結局

「生まれた瞬間に赤ちゃんは手を広げて、掴んでいたものを離してしまう。だから人は人生をかけて手離したものを探すのが人生だ」って。


そう言えば隣でなんだか目を輝かせて見てるなぁとは思ってだけどね。


『見てただろ?』


少し唇を尖らせる。

苛立ちの合図だけど気付いてないフリをする。


『何を?』


『分かれよ!』


想像通りにふてくされた。

可愛いくて笑いたいのを我慢する。


『もしかして、昨日のやつ?』


『……』


『生まれてすぐに探し当てたの?』


『……』


『ドラマの人が言ってたよね』


『……あぁ』

刺々しい空気を出しながら拗ねて見せる


『じゃさ、さっき言ってたあなたが生まれる時に握ってきた運命の相手の名前は何?』


『…いやそれはさ…』


『で?運命の人の名前は何なの?言いたいんでしょ?』


『……いや、だから…分かるだろそれは』


『??全然?』


『だーから!そんなのもう分かるだろここまで言って』


『全く分かんない』


『俺たち何年一緒にいると思ってんだよ』


『えー?ただの幼馴染だし、わかる訳ないし』


少し怯んだように声を絞り出した


『…お』


『お?』


『お前…』


『へぇ、変わった名前の人だね』


『!!!ちが…』


『ちゃんと名前言ってよ』


『……っっ!』


『小さすぎて聞こえない!』


『……言えるかよそんな簡単に』


『なんでよ』


『……何にも用意してないし』


『何が必要なの?』


『いや、色々いるだろ…なんか』


『そうなの?』


なんだか永遠にこのままかも。

そう思うと徐に手を差し出した。結局こうやって助けてしまう。


『…ん?何これ…握手?』


訳もわからないまま私の手を握る


『運命の相手を掴んでるんでしょ』


『!!!』


ビックリして目を見開いて見た事もない顔で笑った。

『だってあのまんまだったら何年かかるか分からなかったし…大体何用意するのよ』


『…は?そんなの色々だろなんか花とか指輪…的なやつとか』


『重っっなにそれ最初から指輪?付き合う前に用意できないものじゃない?』


『……はぁ…なんか温度差ひでーわ。こっちは生まれてきた時から見つけてたっつうの』


『そうなんだ…じゃあ…キスしとく?』


『え??な、、なにを?』


『記念?』


『き、記念?別にキスくらい昔は何回も…』


『幼稚園時のキス持ち出す??』

繋いだ手を思い切り引っ張って捕まえた。

『いや、近い近い…何でそんな急にっっ…っ…』

話を無視して無理やり唇を重ねると無抵抗に静かになる。

何もかも永遠みたいに。時間が止まって欲しい。

身体を離したくなくてくっついたまま

胸に耳を預けると凄まじい鼓動。

『急にじゃないよ。あのまんまだったら私達ずっとただの幼馴染のまんまだし?私の優秀な右手が探し当てたのよ』


『何を?』


『運命の相手』


私の右手には手が掛かる君の名前。

これからもよろしく。



いやぁ、今日銀行にお使いに行って、待ち時間に書いてたのそのまんま上げ忘れてましたん笑い泣き

ほら、会社名呼ばれたらスッカリ記事下書きのまんま。でもまだ下書きにしてたから良いけどたまにそのまま消してしまう時あるんすよねー。あれは立ち直れないからね。気をつけようね!←お前がな