「にんげん」は、欲にまみれている。
おじいちゃん、おばあちゃん、中高年、青年、子供、赤ちゃんでさえ、欲にまみれている。
私だって、その中のひとりだ。

時々、あの人は欲の無い人だと、言われるひとがいるが、それは、ウソである。
この世の中に欲の無い人間など存在しないのである。

大抵の人は、毎日ご飯を食べると思う。食べるという行為も、欲なのである。
中には、ご飯が満足に食べられない人もいると思う。そんな人が、ご飯を食べたいと思うのも欲である。
眠りたいと思うのも欲である。
服や靴、おもちゃや本、CDが欲しいと思うのも欲である。
旅行に行きたい。
美味しいものを食べたい。
ブランド品が欲しい。
痩せてスリムになりたい。
異姓からモテたい。
好きな人と付き合いたい。
好きな人とキスしたい。
好きな人とHしたい。
有名人になりたい。
お金持ちなりたい。
将来、こんな仕事がしたい。
こんな人生を過ごしたい。

これら全て欲なのである。
欲は、何のためあるのか?
それは、ただ一つ「生きる」ためにあるのだ。
これらの欲は「生きる」という大きな欲の中ある小さな欲に過ぎないのである。

だが「生きる」ために全ての欲を満たそうとするのは、間違いである。
全ての欲を満たそうとしたら、他人を傷つけたり、犯罪に手を染めてしまうから。
それと欲の中で欲してはいけない欲がある。
それは自ら「生きる」ことをやめるという欲だ。

「生きる」ためには、それらの欲を「コロス」ことが必要なのだ。
「生きる」ために「コロス」。
矛盾しているように思えるが、にんげんは、そうやって生きているのだ。