跡見には、卒業要件の中に学部・学科の枠を越えて学べる「自由選択枠」があります。この制度を戦略的に活用すれば、人文学科で培った「文化の本質を見極める目」に、他学部の「仕組みを動かす力」や「価値を伝える技術」を掛け合わせることが可能です。人文学科で日々向き合っている美術や文学、歴史の深い学び。それは単なる知識の蓄積にとどまりません。いま、社会では「文化・観光・経済の好循環」を生み出せる人材が強く求められています。
跡見では卒業要件に「自由選択枠」があり、学部・学科を越えた履修も可能です 。専門の学びに別の分野の知識を組み合わせることで、将来の進路や仕事にも役立つ力を身につけることができます 。人文学科で取れる教職や学芸員、司書といった資格とは別に、マネジメント学部や観光コミュニティ学部の科目を戦略的に組み合わせることで、民間企業や自治体で活躍できる「文化観光人材」としての資質を養うことが可能です 。例えば、以下のような3つの人材モデルが考えられます。
1. 文化財コーディネーター(つなぐ人)
【目指す姿】 文化資源が持つ歴史的・芸術的価値を損なうことなく、地域の活性化や観光コンテンツとして再構成し、行政・企業・地域住民の間に立ってプロジェクトを推進する役割。
想定されるキャリア
鉄道・旅行会社: 歴史や文化をテーマにしたツアー企画・開発。
地方自治体の文化振興・観光課: 文化財を核としたまちづくり計画の立案。
広告・イベント企画会社: 文化資源の物語性を活かしたプロモーション。
2. 文化財マネージャー(守り活かす人)
【目指す姿】 美術館、博物館、歴史的建造物などの施設やプロジェクトを、安定的・持続的に運営するための経営的視点と法的知識(著作権等)を兼ね備えた実務家。
想定されるキャリア
公立・私立美術館・博物館の運営スタッフ: 経営管理、広報、外部資金獲得(メセナ等)。
文化財関連のNPO法人・財団: 保護活動の組織運営や政策提言。
企業のCSR・広報部門: 文化支援(メセナ)を通じたブランディング。
3. 文化財ファシリテーター(伝える人)
【目指す姿】 専門的な知見に基づき、来訪者に対して文化財の価値を「体験」や「対話」を通じて深く伝える役割。最新のデジタル技術やメディアを駆使した発信力も備える。
想定されるキャリア
エデュケーター(教育普及員): 美術館等での対話型鑑賞やワークショップの運営。
観光メディア・編集者: 取材に基づいた質の高い文化情報のアーカイブ・発信。
デジタルコンテンツ制作: AR/VR等を活用した文化財の新しい見せ方の提案。
それでは、それぞれの人材に見合った推奨科目として跡見のマネジメント学部や観光コミュニティ学部にはどんなものがあるかをお示ししましょう。
1. 文化財コーディネーター(つなぐ人)
観光コンテンツ:物語性や歴史的舞台を観光資源化する理論を学ぶ 。
ホスピタリティデザイン:接客と文化の関係性を多角的に考察する 。
ニューツーリズム:現代の多様な旅の形態に文化遺産を組み込む視点を得る 。
観光まちづくり実習:実際の現場での課題解決と連携を体験する 。
イベント・コンベンション論:文化財を舞台とした催事や集客の仕組みを理解する 。
観光デザイナー論:地域の魅力を抽出し、観光としてデザインする専門性を学ぶ 。
2. 文化財マネージャー(守り活かす人)
広報マネジメント:組織と社会の双方向コミュニケーションやSNS運営、危機管理を学ぶ 。
アートマネジメント:芸術文化を社会組織の中で維持・運営するための実務を理解する。
文化政策:行政の枠組みや国際的な文化振興の動向を把握する 。
文化経済学:文化資源が持つ経済的価値と社会への影響を分析する 。
芸術文化と著作権:文化資源の活用に不可欠な法的権利関係の基礎を習得する 。
ESG経営:持続可能性の観点から、文化保護と組織経営の両立を考える 。
3. 文化財ファシリテーター(伝える人)
観光メディア論:情報発信の媒体特性を理解し、魅力をどう伝えるかを学ぶ 。
デジタルマーケティング:ICTを活用し、ターゲットに響く情報提供の手法を知る 。
観光デザイン演習:文化資源を魅力的な観光プランやプログラムとして構成する手法を練る 。
取材学:地域の文化や歴史を掘り起こし、言語化・視覚化するための手法を学ぶ 。
マーケティングコミュニケーション:受け手の心理を理解し、効果的な伝達技術を習得する 。
ブランドマネジメント:文化財や地域のアイデンティティを価値として確立させる方法を学ぶ 。
それぞれの人材モデルに6科目ずつ関連科目を上げましたが、そのうち3科目でも取得できれば人文学科で学んだ知識を社会実装するのに大いに役立つはずです。これ以外にもご自分の夢の実現に役立つ様々な自由選択枠の活用があるはずです。また、他の学科、他の学部の方々もそれぞれの自由選択枠の活かし方があることでしょう。プロゼミのアドバイザーの先生に相談してみましょう。きっと良い案を提示してくれるはずです。






