ご主人様のアンディと楽しい時間を過ごしてきたおもちゃたち。 しかし、17歳になったアンディは、すでにおもちゃで遊ぶこともなくなり、また大学へ進学するため引っ越しの準備をしていた。 そして、アンディの一番のお気に入りだったウッディだけが彼の引っ越し先へ持って行かれることとなり、バズや他のおもちゃたちは屋根裏部屋行きに。 だが、ある手違いで危うくゴミに出されるところだった彼らは、ウッディの説得もむなしく、サニーサイドと呼ばれる託児施設行きを決断するが、、。
こちらは2010年制作の アメリカ映画 です。 (103分)
アカデミー長編アニメーション賞と、主題歌賞を受賞しております。 ( 作品、
脚本賞にまでノミネートされております。 )
今さらご説明するまでもないでしょう、で 皆さんご存知の ピクサー作品。 前作から
11年ぶりの続編でございます。 1、2作は観ていたのですが、本作はテレビ放送
が HDDに入ったままの状態でありました。 しかし、この続編が公開される事もあ
り、ちゃんと観ておこうと思い、あえてレンタルして字幕版を ( 日本語吹き替えのバ
ズがちょっと苦手という事と、トム・ハンクスの声で観たかったという ) 公開から9
年後に鑑賞した私でした、、。
ほぼハズレなしのピクサー映画。 今作はその中でもかなり上位に入る内容では
映画のオープニング 西部劇 からの~リアル化 ( 大日本人か ) 子供時代に誰
しもがやったであろう、空想の遊び場面から入るなんて、憎い演出です。
アンディも成長して大学へ行く為、家を離れる事に。 ウッディ達 おもちゃとの別れ
選択、成長、継承 という物語りが、強く、優しく、温かく、ずるい程 嫌味なく感動さ
せられます。
映像は回を増すごとにクオリティが上がって、質感の見事なこと。
その見事な映像は、あくまでお話をリアルに語る為のものであって、メインとなるの
はその奥にある ストーリーというのがピクサーの上手い所ですね。
「子供はいずれ大人になり、おもちゃから去っていく」 という前作のテーマをより深
く掘り下げて、今回のコピー「さよならなんて、言えないよ…」 という新たに成長し
た主人公と、歳をとらない おもちゃの関係を見事に描いています。
物語同様、印象深い場面も多々あります。 人間の道具をウッディ達が様々に工夫する
アイデアや、協力しての脱出場面、保育園のちびっ子達の悪気のないバイオレンス場
面 ふかふかな ピンクハグベア の毛並みと汚れ具合。( 悪役ながらも彼にも
悲しい過去があったのでした ) ビッグベイビー と シンバル モンキー はホ
ラー並の怖さで、観た子供達のトラウマにならないか心配してしまう程です。 日本
犬のバスターの老化と肥満、 砂場のかりんとう、、 ゴミ処理場でのアクシ
ョンと、その後、焼却炉で手を繋ぐ場面には嫌でもグッときます。
動いているウッディから、おもちゃへ戻る時の瞬間に萌える私でありました。
アニメーション、ミュージカル、アクション、冒険、友情、恋愛、人間?ドラマと、
映画の楽しさがこれでもか!と詰まった 上級のエンターテインメント作品でございま
す。
子供達と遊び、喜ばせる事が出来るのが、おもちゃの喜びというのも泣けますね。
ある意味、消費社会へのアンチテーゼも込められた ? 愛 の溢れた映画です。
成長の代償として忘れてしまう大事なもの。 成長するからこそ忘れたくないもの。
人生で大切なものって 何 を問われるような作品で、大人になった私達こそ観る映
画かもしれませんね、、。 最後の最期まで楽しませてくれる作品です。
まだご覧になっておられない方、お子さま映画と敬遠されている方はこの機会にでも
観てはいかがでしょうか、です。
では、「トイストーリー4」 で また。