1999年、放射能危機にさらされた小さな工業都市で奇妙な事件が起こった 町の中学のクラス全員が数学のテストで満点を取ったのだ 教師たちはカンニングがなかったか、調査を始めた ほどなくロシアからの移民 クララ チャノフという少女に予知能力が備わっていることが判明した クララの能力は彼女の家系に特有のもので、初恋とともに現われ、その恋が成就すると消えてしまうのだという。

 

 

 

 

 

 

こちらは1996年制作の イスラエル映画  イスラエル です(89分)

 

1999年のイスラエルの中学校を中心にした世界を、生徒達の目線で描いた作品

 

で、世紀末の不安を 独特の 浮遊感と映像で作られた映画になっております

 

 

 

 

現在でも、様々な問題を抱える イスラエル  物語は世紀末を目前に、そこに暮らす中

 

学生達、彼等はある種 国の未来を背負った希望なのですが、その学校はとても閉鎖的 

 

生徒達はそんな生活に不満を抱えて過ごしているのでしたが、ロシアから移民として

 

やって来た同級生の クララ に不思議な予知能力 ひらめき電球 がある事を知って反乱を起こそう

 

とするのであります 学校のすぐ傍では、工業都市らしく煙突から煙が立ち昇り  煙突 

 

テレビからは毎日のように放射能汚染のニュースが流れているのでした カラーバー

 

 

 

 

そんな現実から逃避するかのように、クラスの中心人物の ティケル、ロージー、リビ

 

ーの不良風 3人組は、自分達の世界で 今 生きる楽しみを探しています  ブーブー DASH!

 

そこに クララ という不思議な能力を持ったメンバーが加わった事によって、微妙に仲

 

間のバランスが変化して行きます クララ の能力は家系の遺伝のようで (チェルノブ

 

イリの影響を匂わせますが) 何故か未来を予見出来るというもの、チョコを食べると

 

余計その能力が発揮される はてなマーク ようです 板チョコレート  

 

 

 

 

しかし、その能力も 恋すると消えてしまう ハートブレイク  という、何ともファンタジック なもの

 

なのでした この外の世界 (大人の原理)と、仲間達の世界(まだ大人になれない) 

 

のアンバランス差がこの映画の最大の魅力かも知れません 特に目立つのが昼間のよ

 

どんだような空気感の映像に対して、夜 暗くなった 彼女等の世界は 色に溢れクリア

 

ーで、まるで彼女等の世界 つまり余計なもの(大人の世界)が闇で見えなくなった事

 

で、彼女達の本来の姿が 美しく見えてくるのがちょっと皮肉っぽいのであります

 

 

 

 

映画の魅力の一つに ファッション があります ワンピースボーダーハート はーと ボーダーハート はーと 星☆ 服 特に、個人的に

 

目を引いたのは リビー という女の子が常に被っていた 飛行帽  そしてそれを最後に脱

 

ぐシーン女子 に戻る瞬間を、さり気なく表した場面です 教室に突っ込んで来る鳥が

 

印象的な場面は、自分達のコミュニティ( 薄いガラスだけで仕切られた世界)の、も

 

ろさ と 危うさを もしくは、工場 工場 方向から飛んで来る事を考えると、すぐそこに

 

ある 脅威 を表現しているようにもとれます  煙突  

 

 

 

 

他にも印象に残る場面として、クララ がもらったチョコ  ○ を ロージーに返す場面 

 

もう自分には必要ない (特別な能力) と思ったからなのか、それとも 思春期からの

 

成長や、別れを意味しているのか、クララにしか分かりませんが、不思議なニュアン

 

スの漂うシーンでした他にも 地震観測所を覗く場面  目、ホールケーキを 見事7つに

 

切り分ける場面    ホールケーキ 伸ばし棒のつもり~ ショートケーキ

 

 

 

 

宝くじの当選場面、そして 沼地の上に置かれた意味深な ソファー ソファー などなど そ

 

してラストの映画館でのシーンであります (上映されていたのは「レイズ ザ タイタ

 

ニック」でしょうか?気になります) 主役の クララ は間違うと、ホラー映画でエス

 

パーを使いそうにも見えなくない(失礼な ごめんなさい )不思議な魅力 を持った瞳の子で、他

 

の出演者達も個性的でありました 特に校長先生は、、、Tシャツ。

 

 

 

 

個人を深く掘り下げるタイプの作品ではありませんが はてなマーク、国や時代、社会状況、放射

 

能 等にも さりげなく触れた、「ファンタジック ふわふわ くも ボーイミーツガール映

 

画」 であります 興味がありましたら、ご覧になってみて下さいませです

 

では、また次回ですよ~! バイバイ

 

 

 

 

 

 

 

映画の挿入曲です。曲と作品の世界観が合ってますね。 音譜