5年ほど前の話だ。
「自己受容ができて
いない人は生きづらい」
という情報を入手した。
それを聞いたときに
早急に自己受容を
上げなければと思った。
この生きづらい感覚が
自己受容ひとつで
なんとかなるなら!
と思って、
よく分からないまま
手っ取り早く上げようとした。
それらしい
高額なセミナーに行ったり、
講座を受けたり、
たくさんのお金を使った。
私の整形代より
たくさんのお金を注ぎ込んだ。
そこで学んだことが
無駄だったわけではない。
ただ何十万円払ったからといって
突然自分のことを
大好きになれるわけでもないし
生きやすくなる
わけでもなかった。
自己受容を育てることは
人間関係を育てることと
よく似ていて、
時短という概念はむしろ
自分を傷付けることもある。
例えば普段まったく
話を聞いてくれない、
困っていても助けてくれない、
機嫌が悪ければ怒鳴る
そんなモラハラ彼氏がいたとする。
その彼氏が
ある日突然1000万円の
ハリー・ウィンストンの指輪を
持ってきたとしよう。
そして
「こんなにも高い指輪を
買ってあげたんだから
俺のこと一生
愛してくれるよね?」
とのたまう。
「は?ふざけんなよ?」
となるのが割と一般的な
感性ではないだろうか。
自分の心を無視したまま
高額商品で自分を
解決しようとするのは、
心の中にこのモラハラ彼氏を
自ら召喚している
ようなものだ。
(ちなみにギャンブルで
借金800万円の奴はいたが、
そんな指輪をくれる人は
残念ながらいなかった)
そんなことよりも
疲れている日に
「今日はゆっくりしよう」
と言ってくれたり、
嫌だと言ったことを
やめてくれたり、
話を遮らずに聞いてくれたり
する方がよほど信頼は育つ。
もちろん
心の寄り添いありきで
お金を使ってくれるなら
いいと思う。
でも心を置き去りにして
モノや金で自分自身を
誤魔化すのは違う。
自分との関係も同じだ。
人間関係に近道がないように
自分との関係にも近道はない。
自己受容は
一気に上げるものではなく、
自分に手間や暇をかけた
時間の中で育っていくものだ。
だからもし
今まで自分から逃げてきたのなら
コツコツ時間をかけて
向き合うと決める。
生きづらい世界からの
脱却はそこから始まる。

