人で不足、そしてその中でも知識や技術を持った人が不足していること。

現実今はそういう状況が市場では当たり前のようになっています。

 

建築業界でも、作り手などの職人不足、そして高齢化、設計業界でも同様です。

もっと言うと、設計業界では不足と同時に偏りが激しい、以前から言っていますけど、自分のポジションとなるところがすっごく偏りが多い業界でもあります。

 

大好き住宅建築、本当に好きだからと言う人以外にも、技術や知識が半端でも何とかなる、と言う業界でもあります。

 

だってね、いざと言う時は仕事の出来る設計者にお任せしますからね。

美味しいところだけ仕事をする、と言う設計者が今だ後を絶たない。

これって人材が不足というよりは、いなくて不足→いるけど不足、というのが本音。

 

進む道が建築の設計業、でもそこから分かれる道がすっごく同じ路線に行く人が多い。

独立して設計事務所を開業する人でも、住宅建築に特化する人がまあ多いこと。

 

だけどね、そんなに住宅建築も設計事務所に流れるわけがないのよ、ハウスメーカーや地場の工務店が設計とセットで請け負う、だから本来知識のある設計事務所には、正直あまり流れないわけ。

 

これね、ほんとなんですよ、知られるという部分では、HMも宣伝効果が高いし、地場の工務店なども、なんかうさん臭い宣伝をして集客しているよね、YouTubeなどでも良く見るけどさ。

 

でも、それでもそういうところに行く人は、ほんの一握り、だからね、住宅建築の設計がしたいという人は、まずHMなどの外注業者に行く、そしてHMの中に就職する、そう外注業者登録をする人がすっごく多いんですよ、実は。

 

みなさんあまり知らないでしょうけど、実際裏方ではそういう設計者が動いているんです。

 

HMなどの設計者は、余は営業設計というのが主流、プランなどの基本を作成、細かい納まりやチェック、許可申請等は外注設計者などが行うことも普通です。

 

*ここで一つ、業界でよくあるあるなこと、スキルの低い設計者は許可申請等を避けたがる、その原因は許可申請などは、その計画の有無を判断するところでもあり、また許可審査側はプロだとういうこと、分かりますよね、みなさん。

 

相手がプロだと避ける傾向が強いのも、この設計業界ではものすごくよくあるあるなことなんです。

 

 

個人経営の設計事務所などは、住宅に特化する人がすっごく多いんだけど、それだけでは生活できないわけね、だからほんとバカみたく一つの仕事に集まってくるんです。

 

ネット媒体で宣伝してみて、私住宅の建替えを考えているんですが、誰か設計などをしてもらえませんかとね。

 

依頼を請ける人が、すっごく多いから。

 

コンペ宣伝や、クラウドなどで応募するとまあいること、そうでもしないと仕事が受注できないという人がほんと多いんです、特に住宅系はね。

 

僕らは、正直住宅専門の設計者ではないので、依頼があればやります、でなければ施設や店舗、その他関係する業務をしているので、そこばかり特価した仕事の仕方はないからそんなことはしませんけどね。

 

住宅建築しかできない、と言う設計者もものすごく多いので、ある意味自分のスキルを伸ばせない、諦め的な人も多いんです。

 

その原因は、散々言っているけど、とにかく分からないとこを知られたくないというプライドね、そして注目を求める意識が多い、原因はまずそこです。

 

そういう部分にというところをすっごく意識されている人が多いんです。

 

だから向上心と言うものが本来そういうところに現れるのが普通なんだけど、違うんだよね。

 

そんな状況で、人材を育成するって、誰がどうやってそういう道へ招くのか、多分そういう人たちが育成作業をすると、また偏った市場となるでしょうね、現実今もそういう状況なんで。

 

これからは、偏ったスキル業界で、的を探して進む人が今以上に増えると思います。

 

どんどん難易度の上がる建築業界、対応できる人材がもっと減る、今なお加速中です。