もはや慣れっこになってしまった「緊急事態宣言」(何度目だっけ)発令後、初の神保町行。





新刊書店も飲食店も今回は殆どが営業を続けている最中、古書店だけが門戸を閉ざしている光景には、「率直に不条理」を感ぜざるを得なかった。もちろん、東京都からの“要請なるもの”に従わざるを得ない各店の事情は察するにせよ、「何かがおかしい」と思う個人も確かにいるわけで。
(この靖国通りに面した老舗店は、壁を見ればすぐに分かることだが保守与党の支持層が多い。なのでかくもスムーズに要請に従うのでは…と、ここまで考えるのはさすがに邪推が過ぎるか)

かくも長きに及ぶ「非常時」を現出させておきながら尚もこの感染を収束させられないとは、この一年余りの時間は結局、最悪の形で虚しく流れたのだ。こんな茶番劇ーーその舞台に飛ぶだろう御捻りは、つまるところ我々市民の自由、職、財産、健康、生命…を代償に払われるーーがまだまだ続くのだ。閉幕(カーテンコール)の時刻も、知る由が無い。





新刊書店の階段スペースでの写真展。やはり晩年の田村隆一はカッコいい。