本多道子『石海道子詩集 母さま』(アトリエみゆき、2012年)
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というわけで、昨夜は本多正一さんの写真展に行っていた。
会場のバーは、裏道に入った雑居ビルの二階。こじんまりとしているが、洒落た内装のお店。
奥にテーブル席と展示スペースがあって、白い塗装の眩しい壁面に本多さんの写真が飾ってあった。
そして、いっしょに本多さんの実家に所蔵されていた白黒の記録写真も展示されている。
本多さんの父方の祖父が写真好きな方だったらしく、戦前に来日したあの豪華飛行船、ツェッペリン号を映したものまであったりする。他にも戦中~戦後の宇都宮市の風景を記録した写真の数々。
本多さんのご実家は、宇都宮市内で自動車・バイク販売店を営んでいたという。詩集の解説によると、この祖父は昭和20年に宇都宮市を襲った大空襲で亡くなられている。この時、息子(正一氏の父上)は15歳だった。
やはりこの大空襲を幼少期に経験したのが、現在アニメ作家として有名な宮崎駿氏だったそうだ。
「(何度か会っているけど)そういえば、一緒に飲むのは初めてですね」と仰る本多さんと、ビールで乾杯。
既に先客の方々もいらっしゃっていて、御紹介を受けたのだけどこれがまた(汗)。ミステリー評論家として高名なJ氏や、『久生十蘭全集』担当の編集者の方とか普通にいらっしゃって、そんな方々の前で無位無冠、無為徒食の自分がどう名乗ればいいの~~。いやはや、背中にドバッと汗かいてたのは、単に暑いだけではなかったような(苦笑)。
それでも本多さんはじめ、無学なこちらにも優しい皆様で気さくにお話いただいて、自分には過分に贅沢な時間でした。こちらのつまらぬ誤読や読み落としによる、トンチンカンな質問にも丁寧に答えていただき、冷や汗ものでしたが感謝申し上げます。
乱歩や十蘭、神保町古書店街事情、果てはなぜか『オバケのQ太郎』やウルトラマン、プログレッシブ・ロックにまで話が広がってしまった。もちろん、中井さんのお話も…
あの卑屈なスメルジャコフではないけど、本当に「自分より頭の良い方と話すのは楽しい」ものなのだ。
ひとことで言えば「濃い~時間」だったのですが、そんなひとときに同席させていただいた本多正一さんはじめ、昨夜の皆さまに、深く感謝申し上げます。
(写真撮るのも、サインいただくのもすっかり忘れたけど、んーなことはどうでもいいのだ)
