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横溝正史『悪魔の降誕祭』(角川文庫、1974年初版、1975年四版)
古書。300円。
……………
クリスマス・ネタってことで(笑)。こんなもんしかない…『クリスマス・キャロル』とかで書けばいいんでしょうか。持ってはいるが読んでないんで(爆)

金田一耕助ものの中篇。最初の事件現場はなんと金田一の自宅。火急の相談を頼んだ依頼者が、こともあろうに探偵不在の間に青酸カリで殺害されていた。そして、その壁に掛かっていた日めくり暦は12月25日になっていた、その日は昭和32年12月20日であったのに…それは、次の事件を予告しているのか?

その降誕祭(クリスマス)当日の夜、金田一は落ち着かぬままに銀座に出る。小料理屋で食事を済ませた後、バーを数軒ハシゴし、おでん屋に顔を出し、アイスクリームを食べ、ビールを飲み…かなりおかしくなってますよ金田一さん。

事件関係者の家に乗り込んだ時の、パーティー参加者の格好が
「なかにはレイみたいなものを首にかけているものもあれば、三角型の紙帽子を、横っちょにかぶっているのもあった」
酔っ払って三角型の紙帽子。これこそ昭和の正しいクリスマスのコスチュームですね(笑)いまや絶滅種。

この頃、金田一さんは世田谷のアパート、緑ヶ丘荘に住んでいた。自分は和服しか着ないのに部屋は完全に洋風の造りで、食事も洋食がお好みだったようだ。やはりアメリカ帰りですねそのあたり。

推理ものなんで結末は書かない…あれ、この犯人誰だったっけ?忘れた(爆)
この程度の記憶力なんで、推理小説も何回読んでも楽しめるのです(大丈夫か…)