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「ダ・ヴィンチ」1999年3月号(メディアファクトリー発行、リクルート発売)
10年前か…
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前の記事の更新、時間が普段より早かったのは仕事が休みだったのに加え…そう、ドラマ『仁』の最終回が控えていたから(笑)流行になびきにくいとか書いたハナからこれである。でも、あのドラマがこれだけ話題になって一番驚いたのは制作側だと思う(笑)。流行りのドラマで近年ハマったのは『のだめ』『タイガー&ドラゴン』ぐらいかな。
最近テレビであまり見られなかった中谷美紀の演技を堪能できたのは幸い。「~でありんす」「おくんなまし」等の花魁言葉には最後まで馴染めなかったけど(笑)。
最終回、中谷の忍び泣きが良かった。この人の泣く演技は胸に来る。昔の『真夏のメリークリスマス』での泣きも、つられて泣いた(脚本が救いようの無い程に酷かったが)。

この人に好感を抱くきっかけのひとつが音楽の趣味だった。10年以上前、コンビニで立ち読みした音楽雑誌の巻頭インタビューが彼女だった。
そこで中谷美紀のフェイバリットとして挙がっていたのが
Brian Eno『Music for airports』
アンビエント・ミュージックの古典にして最高傑作の一枚だ。自分も持っていたから「趣味合うじゃん(ハァト)」
で、彼女の出てる番組をチェックするようになったわけです。

この「ダ・ヴィンチ」インタビューでも、音楽書の話題が中心。表紙で彼女が持っている一冊はジョン・ケージ『サイレンス』(水声社)。イーノにも多大な影響を与えた、言うまでもなくアメリカ実験音楽の大家だ。
周囲に対して心を閉ざしていた時期があった、と語る中谷。
「とにかくもう、全部の音がうるさく思えて、話しかけられるのも電話の音も嫌でした…当時はブライアン・イーノとかシャットアウトする効果のある音楽をよく聴いてました」

それから十年。女優として確固たる位置を占めるようになった中谷美紀は、今はどんな音楽を聴いているのだろう。こっそり教えて欲しい(笑)