本当の敵って何だろう?
時々、考える事がある。
小さい頃から、私は良い子だった。
「あら、レイちゃん。お使い?」
「うん。○○まで」
「良い子ねぇ~。気を付けてね」
「行って来ます」
近所のおばさん達との微笑ましい会話。
本人が通り過ぎると…
「ほら。××さん家の子よ」
直ぐに陰口大会が始まる。
子供だから分からないとでも思っていたのか?
「本当に信じられるのはお父さんだけだからな」
父が私に言い聞かせていた事。
自分の機嫌が悪い時には暴れる。
俗に言うモンスター。
母は父とよく喧嘩をしている。
近所に響き渡る罵声は深夜まで続く。
子供の頃は、母の実家から登校する事もよくあった。
祖父に諭されて、車で30分の場所から。
「お前達が居なければ、とっくに離婚できていたのに」
そう言われた事がある。
子供が子供を産んだのかもしれない。
両親の結婚記念日から計算すると、
私はかなり短い日数で生まれている。
自分の存在って…と後で泣いた覚えがある。
その日、決めた事がある。
「自分は夢を捨てても、弟妹の夢は叶えたい」
実際はどうだろう。
高校を卒業して、住込みで就職。
翌年、両親が別居した。
母は弟妹を連れて出て行った。
両親が離れたので、平穏が訪れると思った。
私は、帰る回数を減らした。
私が聞いていた愚痴は妹が聞く羽目になった。
妹は私にたまにしか愚痴を言えなくなった。
姉に対してだった圧力が妹にかかった。
ストレスが溜まった妹は、高校の時に家出。
母は、父の元へ戻ってしまった。
妹は連れ戻された。
父の圧力に耐えかね、再び出て行った。
弟は休日は部屋から一歩も出ない。
結局、自分は何も出来ていない。
自分が一番マシなんじゃないか?
社会人になってから知った事がある。
「精神的な虐待もある」
今思えば、あれは立派な虐待。
救い出してくれなかった人達。
助けを求めなかった自分。
本当の敵は誰?