こんばんは!

 

 

今日は作業していたら、山主さん来られ、お茶をいただいた。

先日は缶コーヒーも。

 

この現場、林齢60ちょいということで、木が大きく、かつ何回か間伐されていて、本数自体は少ないので、どの木を間伐するか、迷うことも多々。

だから、山主さんにちょくちょく来てもらえると、いろいろ考えを聞くことができるので、うれしい。

 

そして、今日もどの木を伐るべきか(選木テープを巻くべきか)、考えながら道入れをしていたら

 

「どうも、こんにちはー」

 

にこやかに山主さん現れ、

 

 
タケノコをいただきました☺
(しかし軽トラにそのままだったことに今気づく(^_^;)、明朝忘れぬようにせねば!)
 
天ぷらにしてもおいしいそうです!
 
 

 
ほんとに60歳かどうか、年輪を数えてみると、
 
「45!」
 
山主さんに尋ねると、「そうでしたか、そーいえば、このエリアは一番最後に植えたかもです、この道沿いだけ。あとは55~60はいってると思います、私も小学5年か6年生のときに一緒に植えたので」
 
 
 

 
 
この斜めになっている木、まず伐らねばならないが、どうせなら根を抜いて、安定した道入れをしたい。
 
しかし、手ごわい。根の手前を断ち切り、上を持って揺さぶろうとしたが、びくともしない。
作戦変更。抜根はあきらめ、伐倒することに(もちろん重機でしっかり押していきながら)。
 
 
 
 

 
矢も2本打ちまくって。
倒れてくれました(どーっと疲れた(^_^;))
 
なんか今までの木とちがったぞ、と年輪を数えてみると、「64!」
 
「うひゃあ、堅いわけだ、これからどうなるやら…だ」
(チェンソーも一クラス上が必要になるかもだなあ)
 
 
 

 
まずは道入れを優先し、明らかな不良木や斜木などを先に倒し、見通しを良くし、それから選木をもう一度練り直す作戦☺
(後悔先に立たず、ですので。なるべく後悔しないようにせねば。)
 
 
 
 

 
このあたりは平らだから、すいすい時間短縮方式で道入れできるのだが
(明日あたりから下に少しずつ降りていくか(^_^;)、何本か抜根もでてくる。。。)
 
 

 
奥に山主さんの実家があり、なんと96歳のお母さまが住まわれている。
すでに、昨年の大風で倒れた木が何本もあるので、土質は水分を多く含み、じとじとやわらかい。
 
次の台風とかでやられそうな木はどれかなー。
山主さんとそんなこと言い合いながら、選木したり。
(写真真ん中の木に選木テープ巻いたのは、夕刻私の独断。木の下を少しかかじったので、根の強度が落ちてやしないか不安になり。不安なら、いっそ伐った方が良いのでは、と。ま、後日山主さんや職員にも相談しながら。伐るのはまだ先の話)
 
 

 

現場を出ると、西の空に満月のような太陽☺

 

はよ帰らんば、と車を走らせて20分くらい経ったころ、道沿いの急斜面で密生した竹を苦戦して伐っているおじさんがいる。

たしか、昨日か一昨日も夕方の遅い時間に、汗かいてチェンソーで切っていた。

切って、それを一本一本引き上げて、道沿いに置いているらしい。

 

とにかく、先日からたいして進んでいない。

たいへんだなあ、と通り過ぎようとしたが、一瞬おじさんと目が合った(気がした^^;)

 

しょうがない、話してみるか!

 

車をとめ、下りて、おじさんのところへ。

 

「こんにちは!」

「なんか?」

「いや、一生懸命竹を切っておられるな、と思って。昨日も頑張ってましたよね!スギの苗を植えたんですね、それで竹を切ってるんですね!」

「おうよ、そこまで頑張っていないよ、夕方のこの時間だけ、やってるんだが…、なかなか」

 

「ところで、あんたは?」

「いや、邪魔してすみません、もう少し北の方面で間伐などしているとこトンです☺」

(とこトンって誰ねん(*‘∀‘))

 

「刈り払い機でやった方が楽じゃないですか?」と私。

「ビーバーじゃ、竹が硬くて切れんで。しょうがないからチェンソーで切ってるんだが」

「笹刃って知ってます?笹刃なら、すぐ切れますよ!」

 

「これですけど」

と軽トラに積んであった刃を紹介。

(払い機を積んでいたら実演する気満々)

 

 

 

「それ、森林組合とか行けば置いてるか?」

「いやー、こっちで使ってる人あんまりいないから、どうかなあ。置いてなかったような」

「じゃああんたはどこで買ったの?」

「たしか、インターネットで注文しました☺」

「インターネットとかはできん。携帯も持たんよ、もうめんどくさくて。もう米寿だよ、数えで88歳だから」

「え、う、うそでしょ、おじさん、88歳なの?」

 

と、こんな感じの会話が続きまして!

ブログをここまで書いていて、私は今日この驚きを書きたかったんだと気づいた☺!(今かい!)

 

年齢もさりながら、新しいやり方とかに抵抗感がなく、食いついてくる。すばらしい!

 

「2,3枚注文してくれんかの?」

「ま、とりあえず、私のお古があるから、これ使ってみてよ^^;。刃の研ぎ方はこうこうこんな感じで。でも、とても危ないから気をつけてね。チェンソー使っておられるから危険なことは分かると思うけど、ほんとにこれも切れるから。足だってスパッ、ですから」

「ありがとうな!」

 

さて、竹やぶ、どうなるか。人は竹にも勝てないものだが、あのおじいさん、頑張りものだなあ。

あんなしゃんとしていて、柔軟で数え88歳とは!(話されている半分は方言もあったからか、私には分からずそこが残念)

 

お古を大事そうに抱えていかれたから、それもうれしい。