私の現場入口に、先週から停車しているグラップル付きバックホー(以下、グラップルと略します)。

 

「例えば、ですが、あのグラップル、まだ次の現場の予定とか決まっていないのでしたら、ちょっと使わせてもらうとか。ダメですよね、やっぱり。」

 

「えっ、いいんですか‼。同じ現場にいることだしって?なんとお心が広い。大きな風倒木が何本もあって、ちょっと危険だからどうやろうか考えていたところで!」

 

と、ダメでもともと、と勇気をふり絞って電話をかけたことのある皆さんこんにちは、下り坂の天気予報をみて明日は早く現場に着こうと思っているとこトン、です。

 

 

 

 

 

林道がほげているところあり、このままでは材を運搬する3tトラック、危なくて通れないと。

そこで登場、コンマ25グラップル。重い鉄板も、彼の手にかかればお手の物。

彼は5t以上あるので!

背中にウェイトもついてるし、グラップルも重いので6t近くあるか。

 

鉄板の仕事が終わって、暇そうにしていたのら、とこトンにつかまった、という感じ(*^_^*)。

 

 

 

 
 
 
驚いたのは、ずいぶんほったらかしにあっている様子で(^-^;。
 
まずはグリスアップから。からっからになっている。
この自由自在にくるくる回転するツカミのことをグラップルと言い、まずはこの手首まわりにしっかりグリスをさすことが大事。次に腕まわり、腰回り、など、順に。
 
グリスにも安いものから(300円しない位)から高いもの(400円弱)まであるが、ここでは安いものを使おう(自腹だし、油切らさぬようまず差すことが大事、と(^-^;。)
 
 
 
 
オイルはかなり汚れているが、定量で良し。冷却水は補充必要、と。
 
作動油も何とか量はOKということで、さっそく作業開始!
 
 
 
 
去年の台風で斜めになったのか。
 
上のほうで、雑木にかかり木になっていて、小さな林内車で引っ張り下ろせるか、不安だったが、グラップルがあるなら話は別だ。
 
 
 
 
まず、チェンソーで根元を切り離してから、グラップルでつかんで、かかり木の状態をはずす。そして、しずかに横にして、枝を打って、3.1mずつに玉切りをする。
 
 
 
 
26センチ、22センチ、16センチの3m材もひとつかみ。
計算したら、約0.4立米。
私の林内車では今のところ1回0.8立米積んで走るが、グラップルはその半分を軽くつかんで、ひょいとその辺に整理整頓できる。土場が近ければ、土場につかんで持っていくことも簡単。林内車より早く、圧倒的に簡単で、かつ安全。
 
 
 
ウィンチは手動でした。
フリーにはできるが、ロックができない。焦りましたが、電話でコツを教えてもらい、解決。ワイヤーを引っ張りながらレバーを戻す、これがコツ。
 
 
 
 
重機の手が届かないところも心配ない。
(ワイヤーを引っ張って行って、材に玉掛けして、という作業はもちろん一人だから、汗をかきます。)
 
 
 
引っ張る最中、根株などにひっかかることもあります。けっこうな頻度で。
そのたびにワイヤーを付け替えに材のところまで往復(^-^;。
 
 
 
今回は滑車で方向を変え、根株を回避することに成功しました。
 
 
 
と、作業していたら、あることに気付いて、がくぜんとなる。
 
アームとグラップルを連結するのに、2本のピンが見えますが、ピン止めのボルトがない、ということに‼。2本とも‼
 
なんということか。いったいいつからこの状態なのだろう。前、使った人は気づかなかったのだろうか。がっくり。
 
応急処置で、針金を巻いておく(>_<)。
 
~後日談ですが。
このブログを読んだ方から、指摘をいただきました!この穴はボルトの穴ではなく、ドライバーなどを入れて位置調整をするための穴ではないでしょうか、と。
 
えっ。そうなの⁉言われたとおりに、この穴のもう一列手前のCリングのような金具を回してずらすと、もう一つ穴があり、そこにピンが刺さっていました!
Cリングはこのピンが抜けないようにするための押さえだということでした。
 
恥ずかしい間違いをしましたが、また一つ勉強になりましたm(__)m!
 
 
 
 
 
 
 
 
グラップルよ、許してくいやい。
油圧ホースも1本、きれそうになってるので、明日テープでなんとか。ごめん。
 
アクセルかなり落とし、慎重に作業。
 
何かが起こりそうでこわい。
 
 
 
 
 
結局、リースしているコンマ1ユンボと林内車、今日は出番はなし。
(この流れだと明日もか。林内車より効率が良く、かつ安全なため。使えるうちに。)
 
換算で、林内車10台ほど出せたのではなかろうか。
 
コンマ2.5グラップルはすごい!、というお話でした。
(いったん故障とかおきたら、かかるお金もすごそうで)