大日寺での話しを聞かなかったら
間違いなく徳島市内に向かい、夜のフェリーに乗っただろう
しかし、順子は地蔵寺に向かって歩いている
足が痛いものの、距離が短く下りが多かった為
思ったより楽に着いた
「ここが地蔵寺ね」
お参りを済まし少し休憩を取りながら
大日寺で聞いた話しを思い出していた
作家の向田邦子が、霊山寺から地蔵寺まで歩いたらしい
それが、死の直前だったのだと言う。
「もしかしたら・・・」と順子は思いここまで歩いたのだ
どこかに泊まる所を探さないと
そう思い近くに泊まる所がないかと地図で探していた
近所の方だろうか?順子に声を掛けてきた
「何かわからんのかね、
この辺は変な先達さんもいるから気いつけてな」
「泊まる所を探してるんです」
「じゃあ、急がないと満室になるよ」
「ええ、それで困ってるんです、
徳島市内まで戻った方が良いですか?」
「明日も歩くんだろ、それならこのへんに泊まった方が良いよ」
順子は明日こそ死ぬつもりだったが、言える訳がなかった
その為、嘘をついてしまった
「明日も、回るつもりなので探しているんですが」
「安楽寺なら、まだ大丈夫だと思うよ」
「そうですか、じゃあ電話してみます」
そう言って公衆電話に向かおうとした順子に
「電話してあげるよ」
そう言って携帯を取り出した
「すいません」
「安楽寺さん、若い娘さんを一人頼めるかい
名前はね・・・夏目順子さん、頼むね
泊まれるよ、頑張ってな」
「ありがとうございます」
そのおじさんから、場所を聞いて順子は唖然とした。
なんと、安楽寺は六番目のお寺だった
行く気がなかった順子は、その事を知らなかったのだ
結局、又歩く事になってしまった。
間違いなく徳島市内に向かい、夜のフェリーに乗っただろう
しかし、順子は地蔵寺に向かって歩いている
足が痛いものの、距離が短く下りが多かった為
思ったより楽に着いた
「ここが地蔵寺ね」
お参りを済まし少し休憩を取りながら
大日寺で聞いた話しを思い出していた
作家の向田邦子が、霊山寺から地蔵寺まで歩いたらしい
それが、死の直前だったのだと言う。
「もしかしたら・・・」と順子は思いここまで歩いたのだ
どこかに泊まる所を探さないと
そう思い近くに泊まる所がないかと地図で探していた
近所の方だろうか?順子に声を掛けてきた
「何かわからんのかね、
この辺は変な先達さんもいるから気いつけてな」
「泊まる所を探してるんです」
「じゃあ、急がないと満室になるよ」
「ええ、それで困ってるんです、
徳島市内まで戻った方が良いですか?」
「明日も歩くんだろ、それならこのへんに泊まった方が良いよ」
順子は明日こそ死ぬつもりだったが、言える訳がなかった
その為、嘘をついてしまった
「明日も、回るつもりなので探しているんですが」
「安楽寺なら、まだ大丈夫だと思うよ」
「そうですか、じゃあ電話してみます」
そう言って公衆電話に向かおうとした順子に
「電話してあげるよ」
そう言って携帯を取り出した
「すいません」
「安楽寺さん、若い娘さんを一人頼めるかい
名前はね・・・夏目順子さん、頼むね
泊まれるよ、頑張ってな」
「ありがとうございます」
そのおじさんから、場所を聞いて順子は唖然とした。
なんと、安楽寺は六番目のお寺だった
行く気がなかった順子は、その事を知らなかったのだ
結局、又歩く事になってしまった。