順子は、自分でもなぜ回ろうとするのか解らなかった

一番さんである、霊山寺をとりあえずお詣りをした

お経を読むのにかなりの時間がかかった

次は、極楽寺に向かう事になる

順子は、タクシーを考えたが

何故か、歩いて回らないと行けない気がした

それは、本来無謀な行為だった。

スカートで、靴はパンプス

リュックサックなどではなく、キャリーバック

その格好で歩こうという気でいる

「何だ、お経を読むのさえ覚えれば簡単ね。

これで、一カ所終わった訳ね

次は極楽寺って、お寺ね」

そう言って、順子は歩き出した。

お寺の山門を通り越した時、見た目五十才くらいの

夫婦と思われる方とすれ違いざま「こんにちは」と

挨拶をされ、順子も慌てて「こんにちは」

恥ずかしそうに小さな声で挨拶をした

少し不思議だったが、気にせず歩き出した

極楽寺に着くまでの道は、舗装されていて余裕で歩いた

「二十五分くらいて書いてあるのに四十分掛かっちゃった」

「こんにちは」

又言われた、慌てて挨拶をする順子は、

慣れないため、少しめんどくさいと感じていた。

極楽寺でお詣りを済まし納経帳に、朱印を書いてもらった

順子は、霊山寺の時にも感じていたのだが

スタンプラリーの様なものぐらいにしか思っていなかった

ただ、この御朱印を頂くありがたみが解るときは

意外に早くやって来るのだが、

まだ解らない順子の口から出た言葉は

「さぁ次は金泉寺ね、時間がかかりそうね」

まだ順子は、2番札所の極楽寺がお詣りが済んだ所なのだ