先生が説明を、順序よく丁寧にしてくれた

誠とみゆきは、それを黙って聞いているしかない状態だった

「以上が現在の村田さんの身体の状態です」

「このままですか」

「いえ、今の段階で決めつけるのは早いので焦らないで下さい」

「暫くは、安静ですが状態を見てリハビリして行きましょう」

誠は、目の前が真っ暗になった

「俺、運に見放されたな」

「あなた・・・」

みゆきは言葉が続かなかった

「もう駄目だ、家のローンも残っているのに」

「あなた、先生はリハビリ次第である程度の改善があるって

言ってたのを信じて頑張りましょう」

「ある程度ってどのくらいだよ」

「私にも解るわけがないじゃないですか」

「少し寝るから、病室に連れて行ってくれ」

みゆきは無言のまま誠を病室に連れて行った

「あなた、今日は帰りますね」

そう言ってみゆきは病院を後にした

タクシーに乗ったみゆきは、声を殺して泣いていた

みゆきは、家に着いても涙は止まらず

泣き疲れて、そのまま眠ってしまった。