藤井寺に向かって、歩き始め二人

おっちゃんは、へんろみちと違う道を通って行く

歩いて一時間した頃

JRの駅前に出た

「もう、二十分も歩けば藤井寺だ。

慌てなくても大丈夫だから、休憩するか」

順子は、「はい」としか言えなかった

間に合うのか心配だった

お寺の終わる時間が気になっていた

しかし、おっちゃんは、「アイスでも食べるか」

「大丈夫だ、おっちゃんにまかしとけ」

そう言って、のんびりと駅前に腰をかけた

ただ、おっちゃんはビールだった

「飲みすぎだよ」意見をした

「止められないから、白衣を着ないし

納め札も白のままなんだ

お寺からは、納め札を変えるように言われてるんだけどな」

「・・・」

「そうか、知らなかったか。

巡礼の回数で納め札の色が変わるんだ」

「そうなんだ」

「そうだ、飲みながら回るから断ってるんだ」

順子は、少し不思議に思えた

普通欲が出るのに、おっちゃんにはよくが感じられなかった

「そろそろ行くか」

駅前の商店街を抜け、またのどかな景色になった