手術室は、奥にある為患者の家族は

始まったのかさえ解らなかった

みゆきは時間だけが過ぎて行くような気がした

説明を聞いてから、30分ほどした所で親類が集まり始めた。

みんなが「大丈夫」と慰めの言葉をかけてくれた

みゆきには、その事が少し心強かった

誠の両親は他界している為、

誠の兄の孝則とみゆきの両親がそろった所で

みゆきは今、主治医に言われた事を説明する事にした

その内容を聞いて、みんなは落胆の色を隠せないでいた

しかし、みゆきの為に一生懸命大丈夫と言う顔をした

それを見て、みゆきは又涙が出そうになった

「しかし今どうなっとるのかね~」

「中が見えるといいんだけどな」

口々に手術の話をしていた

孝則は病院の前に24時間営業のファミレスが有るのを思い出した

「みなさん、向かいにファミレスが有りますから交代で

休憩を取りましょう、まだ手術も始まったばかりですから」

「そうだな、その方がいいかも知れんな」

「じゃあ交代で」

「みゆきさん、他の方達と一緒に休憩してきて

僕がここにいるから、何かあったら電話するから」

「でも、ここにいたいから」

「誠が手術を終えて出てきた時、

みゆきさんがぐったりしてたら悲しむよ」

「はい、解りました。少し行ってきます」

みゆきは、後ろ髪を引かれる思いでファミレスに向かった。