こちらの記事で、

『お告げ先としてす村を教えることが多いので(自分の感じでは8割以上でしょうか?)、お告げ先が役職を名乗ったとき占い師は偽の可能性が高いと分かってしまいます。ですので、す村を教える割合が高くなりすぎないようにすべきです』

という主旨のことを書きました。

今回の記事は、その記事の内容を敷衍したものです。

 

お告げ先に狂人を含まないルールだとしましょう。

騎士をお告げ先としたとしましょう。

占い師の真贋はほぼついているとしましょう。

ほぼ真にみられている占い師にお告げで白だと言われた騎士が、序盤、中盤、終盤に(序盤に占い師の真贋がついていることはそんなに多くはないですが)カミングアウトしたとしましょう。追放されそうになったのでカミングアウトしたということが多いでしょう。

村騙りなしのルールでは、もうその者がほぼ騎士で決まりです(村騙りありのルールでも、す村の人が騎士だと名乗るのを見たことはほとんどないですが)。

今度は序盤、中盤、終盤に、人外が先に騎士だと名乗って、ほぼ真にみられている占い師にお告げ先で白をもらった者が続いて騎士だと名乗ったとしましょう。そうすると、先に騎士だと名乗った者はほぼ偽だと分かってしまいます。ここでほぼと言ったのは、占い師の真がほぼであるからということに加え、人外が対抗として出る手もなくはないからです。

対抗が出なくても、先に騎士だと名乗った者の真贋は分かりません。もう真の騎士はいなくなっているかもしれないからです。

ということで、騎士をお告げ先にすると村側が結構有利になってしまうケースがあるので、そしてそれはレアケースというわけではないので、騎士をお告げ先とするのは結構好ましくないとなります。

 

お告げ先に狂人を含むルールではどうでしょう。

騎士をお告げ先としたとしましょう。

占い師、霊媒師をつのり終わった後、ほぼ真にみられている占い師にお告げで白だと言われた騎士が、序盤、中盤にカミングアウトしたとしましょう。

狂人は占い師か霊媒師に出るのが普通ですので(特に5COのときは混じっていることが多いです)、その者は結構真だとなります。

そして、このケースはレアケースというわけではないです。

ということで、お告げ先に狂人を含むルールでも、騎士をお告げ先とするのは結構好ましくないとなります。

 

ですが、潜伏狂人の道を選んだとしましょう。

狼1人、狂人1人潜伏していたとしましょう。

序盤、中盤に潜伏狼は、潜伏狂人は、潜伏狼、潜伏狂人あわせて1人しか残っていないと分かれば、対抗の騎士として出ずらいです。

ですが、序盤、中盤にはあわせて何人残っているか分からないことが多いです。潜伏狼は誰が潜伏狂人か、潜伏狂人は誰が潜伏狼か分かっていないことが多いですから。潜伏しているのが狼だけだった場合は、潜伏狼は何人残っているか分かるのですが。

潜伏狼、潜伏狂人は、中盤にあわせて2人残っていると分かっていればまだ対抗として出やすいですが、序盤にはあわせて2人残っていると分かっていたとしても出ずらいです。騎士ローラーされるからです。ですが、対抗として出たとき自分の方が真めにみられることもあるので(襲撃されず残り続けているのはおかしいとなるでしょうが)、序盤に対抗として出る手もなくはないです。

なお、序盤、中盤に潜伏狼、潜伏狂人1人ずつ残っていると2人とも分かっている場合は、序盤、中盤とも対抗として出るのは潜伏狂人の方になるのが普通です。

序盤に潜伏しているのが狼2人だけのときは、より序盤に対抗として出ずらくなります。

序盤に潜伏狼、潜伏狂人あわせて3人以上残っているときは、あわせて2人残っているときと比べてですが、序盤でも対抗として出やすくなります。

 

一方で真の騎士は、序盤、中盤であろうと他の者が騎士だと名乗るとほぼ対抗として出ます。ですので、占い師、霊媒師をつのった結果5COになり(つまり潜伏狼、潜伏狂人あわせて1人ということですね)、そして序盤、中盤に誰かが騎士だと名乗り、そして対抗が出たら、はじめに騎士だと名乗った者はほぼ偽ということになります。    

5COのときは潜伏狼、潜伏狂人は序盤、中盤に対抗として出ずらいからです。

なお、はじめに名乗った者にお告げを伝えた占い師は、真の可能性もあります。お告げ先に狂人を含むルールだからです。ですが、狂人は普通は潜伏狂人の道を選びません。特に5COのときは狂人が混じっていることが多いです。

また、対抗が出なかったからといってはじめに騎士だと名乗った者は真だというわけではありません。もう騎士はいなくなっているかもしれないからです。

4CO以下のとき(つまり潜伏狼、潜伏狂人あわせて2人以上ということですね)、序盤に誰かが騎士だと名乗り、そして対抗の騎士が名乗り出たら、先に騎士だと名乗った者の真めが大きく落ちるとはならないことはもう分かるでしょう。

先ほど説明した通り、潜伏狼、潜伏狂人は騎士ローラーを恐れず対抗として出る手もなくはないからです。中盤にはその手がより使いやすくなります。

なのですが、5COのことも結構多いです。すなわち、対抗に騎士が出るか出ないかで真の騎士かどうか分かってしまうことが結構多いです。真の騎士をお告げ先とした占い師は、真の可能性もあり偽の可能性もあります。

 

狂人をお告げ先としたとしましょう。

ですが、狂人はお告げ先で白をもらっても、占い師か霊媒師を名乗るのが普通です、潜伏狂人の道を選ぶことは少ないです。

お告げで白をもらって潜伏狂人の道を選ぶことは、お告げで白をもらって占い師、霊媒師の道を選ぶことより有利ではないのでしょうか?

騎士だと名乗ったとき、お告げで白をもらっている分真めがとれるということはないのでしょうか?

 

お告げで白をもらっている狂人は、序盤、もしくは中盤に追放されそうになったので騎士だと名乗りました。そして、まだ残っていた騎士が対抗として出ました。

4COだったとします。

お告げ先として狂人も含むルールですから、ほぼ真である占い師にお告げ先で白をもらっているからといって、そのことでは狼ではないことしか分かりませんが、実は狂人には、

「狂人だったら、占い師か霊媒師に出るんじゃないの?」

と言う手があります。

ただし、占い師、霊媒師に狂人が出ていないんじゃないの?と思われていたら、この手は使えません。つまり、占い師、霊媒師に出ている人数が少ない場合はこの手は使いずらくなることが多いんですね。

かといって5COのときは、人外は序盤、中盤では対抗の騎士として出ずらいはずなので、真の騎士が対抗として出てきたら、先に騎士だと名乗った者ーー人外は偽めでみられてしまうのでした。

また対抗が出なくても、真の騎士はいなくなったのかも?と思われ、先に騎士だと名乗った者ーー人外は真にみられるわけではありません。

それに、この手はいずれ周知されるようになるので、この手を使ってもそんなに真めにはみられなくなってしまうんですね。

ということで、占い師か霊媒師を名乗った方が誰が真かより分からなくなるし、議論をより複雑にし村をより混乱させることができるし、狼に狂人が誰か分かりやすくなるので、狂人は占い師か霊媒師を名乗ることが多いのでしょうか?

 

しかし、狂人が占い師や霊媒師に出るデメリットもあります。

それは占い師Aのお告げ先であった狂人がたとえば占い師に出てしまっていたら、A目線お告げ先は狂人と確定してしまいます。霊媒師に出てしまっていても、A目線お告げ先は真か狂人と確定してしまいます。

この人外にとってのデメリットは結構大きいです。特に占い師の方に出たとき大きいです。

それなら、狂人は自分がお告げ先になっていないか確認してから、占い師か霊媒師を名乗ればいいじゃないかということになります(出方で狂人かも?と思われてしまいますが、お告げ先を伝えてから占い師や霊媒師を名乗る者は他にもいるでしょう。お告げをもらっても、霊媒師の方ならまだ名乗りやすいのですが)。

ということで本当は、お告げ先は占い師、霊媒師をつのり終わってから言うというのが基本になります。狂人をお告げ先にする割合がかなり低いのならそこまで気を配る必要はないのかもしれませんが、はじめに述べましたように、狂人をお告げ先とする割合をもっと高める必要があるのでした。(なのですが、次の記事で述べる新戦術を思いついてしまったため、つのり終わってから言うべきか微妙になりました。)

つまり、狂人が占い師や霊媒師に出た場合メリットが大きいのですが、そのメリットもお告げ先を狂人にしてしまうと、お告げ先を狂人にしなかった場合に比べてかなり劣ってしまうということです。

つまり、お告げ先を狂人にするかしないかで、人外の有利不利が結構出てしまうので、狂人をお告げ先とするのは結構好ましくないとなります。

 

では、霊媒師をお告げ先としたとしましょう。

お告げ先に狂人を含まないルールだとしましょう。村騙りなしのルールだとしましょう。

そのルールですと、占い師目線霊媒師が誰だか確定してしまいます。(村騙りありのルールでも、す村の人が霊媒師だと名乗るのを見たことはほとんどありませんが)

他の者にも早々(お告げ先を伝えるのは初日が多いので多くの場合初日に)ラインが確定して理解されてしまいます、真同士か偽同士かは分かりませんが。初日からラインが「確定」してしまうことは通常少ないので、霊媒師をお告げ先とすると村が結構有利になってしまいます。

ですので、お告げ先に狂人を含まないルールで霊媒師をお告げ先とするのは、結構好ましくないとなります。

 

では、お告げ先に狂人を含むルールだったらどうでしょう。

占い師にA、B、Cの3人、霊媒師にD、Eの2人が名乗り出たとしましょう。非常によくあるケースです。真占い師はAで、お告げ先は霊媒師であるDだったとしましょう。

A目線、Dは真か狂人です。

ですのでAが真でお告げ先のDが真なら、Eは狼か狂人、Bは狼か狂人、Cは狼か狂人になります。

Dが狂人なら、Eは真、Bは狼、Cは狼になります。

初日からここまで情報が落ちると、村がわりと有利になります。ですので、占い師に3人、霊媒師に2人名乗り出た場合、霊媒師をお告げ先にしたことはあまり好ましくないとなります。

 

占い師にA、Bの2人、霊媒師にC、D、Eの3人が名乗り出たとしましょう。非常によくあるケースです。真占い師はAで、お告げ先は霊媒師であるCだったとしましょう。

A目線、Cは真か狂人です。

ですのでAが真でお告げ先のCが真なら、Dは狼か狂人、Eは狼か狂人、Bは狼か狂人になります。

Cが狂人なら、Dは真か狼、Eは真か狼、Bは狼になります。

初日からここまで情報が落ちると、村がわりと有利になります。ですので、占い師に2人、霊媒師に3人名乗り出た場合、霊媒師をお告げ先にしたことはあまり好ましくないとなります。

 

占い師にA、Bの2人、霊媒師にC、Dの2人が名乗り出たとしましょう。非常によくあるケースです。真占い師はAで、お告げ先は霊媒師であるCだったとしましょう。

A目線、Cは真か狂人です。

ですのでAが真でお告げ先のCが真なら、Dは狼か狂人、Bは狼か狂人になります。

Cが狂人なら、Dは真、Bは狼になります。

初日からここまで情報が落ちると、村が結構有利になります。ですので、占い師に2人、霊媒師に2人名乗り出た場合、霊媒師をお告げ先としたことは結構好ましくないとなります。

 

占い師にA1人だけが名乗り出、霊媒師にB、C、Dの3人が名乗り出たとしましょう。占い師はAで確定です。お告げ先は霊媒師であるBだったとしましょう。

A目線、Bは真か狂人です。

ですのでお告げ先のBが真なら、Cは狼か狂人、Dは狼か狂人になります。

Bが狂人なら、Cは真か狼、Dは真か狼になります。

初日からここまで情報が落ちると、村が結構有利になります。ですので、占い師に1人、霊媒師に3人出た場合、霊媒師をお告げ先としたことは結構好ましくないとなります。

 

占い師にA1人だけが名乗り出、霊媒師にB、Cの2人が名乗り出たとしましょう。占い師はAで確定です。お告げ先は霊媒師であるBだったとしましょう。

A目線、Bは真か狂人です。

ですのでお告げ先のBが真なら、Cは狼か狂人になります。

Bが狂人なら、Cは真か狼になります。

初日からここまで情報が落ちると、村が結構有利になります。ですので、占い師に1人、霊媒師に2人出た場合、霊媒師をお告げ先としたことは結構好ましくないとなります。

 

占い師に1人だけ名乗り出、霊媒師に1人だけ名乗り出、お告げ先がその霊媒師だった場合、お告げは無駄だったということになります。

ですが、狼、狂人誰も占い師、霊媒師に名乗り出ないというのはレアなケースです。

 

他の場合の説明は省略します。

 

ということで、結構好ましくない場合が多々あるので(あまり好ましくない場合も多々ありますが)、霊媒師をお告げ先とするのは問題ありと言えるでしょう。

 

そもそもなぜお告げ先を伝えるルールが考案されたかといえば、13人村で狼3人、占い師1人、霊媒師1人、騎士1人のルールだと、そうしないと狼が有利になるからなのかもしれません??

だとしたら、お告げ先を伝えるといった工夫をした方がいいでしょう。

ですが、お告げ先をす村にするのと霊媒師・騎士にするのとでは、村が有利になる度合いに結構差が出てしまうのでした。それに、お告げ先を霊媒師・騎士にすると、村を有利にさせすぎではないでしょうか?

またはじめに述べましたように、霊媒師・騎士をお告げ先とする割合をもっと高める必要があるのでした。

お告げ先を誰にするかで、つまりゲームが始まる前に、結構な割合で有利不利が出てしまうのはやはり好ましくないと言えるでしょう。