今回は、モチベーションについてお話しします。
● モチベーション
モチベーションというのは、報酬や罰則、人に認めてもらいたいなどの外的要因から生まれる外的モチベーションと、自分の成長や将来の可能性、健康維持のような自分の内面から来る内的モチベーションがあります。
外的モチベーションで子供をコントロールするのはそれほど難しくないようです。現に子供を一級上のレベルの漢字検定を受けさせた時も、内的モチベーションと同時に外的モチベーションも与えました。具体的には受かったらお小遣いをあげるというものでした。しかし、この外的モチベーションはある意味毒薬です。即効性があるのですが、すぐに効かなくなります。ですから次回は、小遣いの値段を上げたりしないといけないでしょう。ただ、合格祝いとして、祝ったり、ご馳走するのは、そのお祝い在りきでテストを受けるのでなければ外的モチベーションに含まないと考えています。
今回は、幸いテストに合格したので、サプライズという形でレストランでご馳走しました。また、大げさに喜んでいる“芝居”をしました。そうすることで、テストに合格すると、気分いいという体験と、親を喜ばせたということがが次回のモチベーションになると思ったからです。
受かったら同級生や親に“すごい”と思われることも外的モチベーションでしょう。これは自分でコントロールできず、相手いかんですので、もし褒めてもらえなければがっかりするでしょう。
また、罰を与えるのも即効性のある外的モチベーションにあたりますが、結構子供とケンカになったり、子供はネガティブな気持ちでいやいや学習することになるので、あまり身が入らないようです。
内的モチベーションは、学習することで今まで読めなかった本が読めるようになる喜びや、テストが受かることによっての満足感など自分の内面からくるモチベーションです。
今回の漢字テストでは、勉強をすることで来年の漢字の勉強が楽になるということ、1級上のレベルにチャレンジするという冒険心、自分がバージョンアップしたという気持ちを内的モチベーションにさせました。また、試験に受かれば、それが自信と喜びにつながって、次回の内的モチベーションになるでしょう。ただ、褒めてもらいたいというのと、お小遣いがもらえるという外的モチベーションの方が強かったようです。
もちろん理想は内的モチベーションです。しかし、この内的モチベーションを子供に与えるのは結構難しいと思いました。なぜなら子供は将来のことは考えず、今が楽しければいいという考えだからです。しかし、工夫で子供の内的モチベーションを引き出すことは可能だと思います。