同じ内容の勉強をさせるのでも、子供の性格やとりまく環境を考えて有効的に、より子供が興味を持つような工夫をしなければいけません。  

 

まず、子供の特徴を知る必要があります。子供の長所、短所、何が好きで、何が嫌いか、褒めて伸びるタイプか、悔しがらせて伸びるタイプかなどを知る必要があります。子供の好きなことや嫌いなことは、そのまま子供の弱点を知ることになります。人を攻略するにはその人の弱点を攻めるのが一番効果的です。僕の子供は、なぜかあまり欲が無かったので、弱点の少ない子供でした。すなわち、失うものがない子供でした。人は守るものができると、それが弱点になるからです。しかし、コンピューターを与えてから途端に弱点ができました。コンピューターを取り上げられるのを異様に嫌がったからです。それで、その弱点を利用することにしました。

 

決められたタスクをしなかったら、コンピューターを取り上げるという方法です。逆に言えば、決められたタスクをしたら、コンピューターを使わせるという報酬形式にしました。罰による外的モチベーションより、報酬によるポジティブな外的モチベーションの方がマシだと思ったからです。また、何かをさせないとか、報酬を与えるという方が、何かをさせるというよりこちらとしてはコントロールしやすいからです。 なぜなら、何かをさせるという罰は、その罰ををさせるのに苦労するからです。子供は最終的には“いやだ”という言葉で済ませようとするからです。しかし、何かをさせないとか、報酬を与えるのは、親自身の判断でできるからです。

 

もちろん、理想は内的モチベーションですが、これはなかなか親がコントロールできないので、まずは、報酬という外的モチベーションを与えて、子供に、タスクをこなしたら、いいことがあるというマインドにして、それがゆくゆくタスクをこなしたら気分いいというふうに誘導できたらと思っています。