JFLの藤枝MYFCに元U―20ブラジル代表FWケルロン(24)が加入する可能性が10日、浮上してきた。05年U―17南米選手権でMVPと得点王の実績を持ち、7月にイタリア・セリエAのインテルを退団。新天地を求めて近日中に来日の見込み。藤枝との交渉が成立すれば、今季参戦したJFLで15位からの巻き返しを期す藤枝の大きな戦力となる。
JFLでは異例と言っていいビッグネームが、ふじ色のユニホームに袖を通す夢が膨らんできた。ケルロンは05年にベネズエラで開催されたU―17南米選手権で8得点を挙げ、得点王になるとともにMVPも受賞、ブラジルの優勝の原動力となった。ペルーでのU―17W杯では準優勝。U―20ブラジル代表にも選出された。
テクニシャンぞろいのブラジルでも、技術の高さは抜群。ヘディングでリフティングをしながら相手を抜く技は、アシカがボールを頭に乗せて泳ぐ姿にたとえられ、「アシカドリブル」として、ケルロンの代名詞にもなっている。
今年7月で、日本代表DF長友佑都(25)が所属するインテルを退団。ブラジル国内のメディアに、日本行きの意向を明らかにし、Jリーグ入りも噂されていたが、将来J昇格を目指す藤枝が第一候補に浮上している。
藤枝は今季参戦したJFLで現在15位。浮上に向けて積極的に補強を進めており、J2岐阜のDF冨成慎司(25)に加え、この日はJ2町田のMF小川巧(25)の移籍加入も発表したが、総得点22でリーグ13位タイのチームにとって、攻撃的MFもこなすケルロンはまさにうってつけ。芸術的なテクニックは話題性も十分で、ホームゲーム1試合平均492人と「苦戦」する観客動員の面でも起爆剤となりそうだ。
ケルロンは近日中にも来日する見込み。JFLは天皇杯による中断もあり、最短でもリーグデビューは9月16日のツエーゲン金沢戦(藤枝総合サッカー場)となるが、最終交渉の行方に注目が高まる。
◇ケルロン・モウラ・ソウサ 1988年1月27日、ブラジル・ミナスジェライス州出身の24歳。05年にクルゼイロでデビュー。08年にセリエAのインテルに移籍。レンタルでセリエAのキエーボ、アヤックス(オランダ)、パラナ(ブラジル)でもプレー。1メートル68、67キロ。
とのニュース。
エスパルスも獲得に乗り出せば?
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