今日は父・和也の50回目の誕生日。
両親のことはもう友達のような感覚で、
それぞれを
ちえぽぅ(昔の文通でのあだ名らしい)
かずぴー(パパ→PAPA→P)
と常日頃呼んでいるけれど、
人としても親としても尊敬している。
今まで私は自由過ぎるくらい自由に生きてきたけれど、
両親に
反対されて諦めた
強く勧められて始めた
という経験が恐らく無い。
かといって、
放ったらかしにされた、と感じたことも
覚えがない。
それぞれの意見を伝えてくれつつも、
それらが整地するものであり、
道をつくるものではなかったからであろう。
父親像ってどんなものなんかなあ。
たまに友達と話してみると、
アニメドラマ漫画で見るよりも
母親よりも
本当に多種多様な気がする…。
その中でもかずぴーは私のこうであったらいいな、が
ほとんど集結した人かもしれない。
父の朝は早い。
休みの日でも7~8時には出かけるくらいで、
私さえ早く起きればいろんなところに連れて行ってもらえる。
大抵が温泉での朝風呂から始まるけれど、
あの清々しさと人間観察の楽しさは格別よねえ❣
それを習慣化しているのは羨ましい。
(自分がやりたいとは別やが。)
まあそれはさておきここからおもしろいのが、
ごはんであれ施設であれ、
近場にあるけど入ったことがないお店
何気なしに通った道で見つけた看板
ラジオで流れる情報
などすべてに
父は食いつき、体験しに行くのだ。
視野が広く、
偏見がないから
よく見ているねと言われる私でも
助手席でドライブしているとき
父の発見力には到底勝てない。
その発見力の全てに食いつくのだ、
そりゃあ毎週末の午前を費やしても
飽きることはないわな。
それによって
あかん、いまいちや、、と
失敗顔をしていることもあるけれど、
大勢が触れることのない楽しみを
きっと得てきているのだろうな。
失敗という経験も手に入れられているし。
それで私に歩き回りおもしろいものに首を突っ込む
チャレンジ精神が根付いたことはいうまでもない。
ゲームセンター・ガチャガチャ・古本などのサブカルチャー?的なもの
期間限定のイベント
動物園・博物館などの公共施設
全て父が好きで、わたしが好きなものである。
動物園など通称のびのびパスポートに載っている施設が
父の提案する行き先の定番だった。
理由は、お金の行方が
動物たちののエサ
動物たちをお世話している人たち
と明確にわかるものだからだと言っていた。
ふーん、と流していた当時だったが、
いまは、うなづきながら同じ行動をしているなあ。
あとは基本的にNOと言われたことが無いのは
大きなことだな。
父は日本酒を作る会社で働いているけれど、
「好きなことを仕事に出来て楽しい」
という。
決めたきっかけはお酒を沢山飲める(と思った)から
だそうだが、
はじまりはどうであれ
高校生の時点でそう言える仕事に出会えたことは
とてもすごいことであると今切実に思う。
そんな父に自分の考え、進む道について話したところ、
自分がこれだ!と思えるものが見つかるといいね
でも半端なことをして腐るのだけはダメ
サラという名前は世界中のどこに行っても伝わる名前だから
日本人の誇りをもって進んで欲しい
人生の信念を持てるように
といい、探ることは良いことだと後押ししてくれた。
金銭面で悩む、と伝えると、
自分が働いているうちはそこまで気にしなくていい
自分も好きなことを追っていることでぜいたくはさせられていないけれど・・・
悩んだときはママに、困ったときはパパに
相談しておいで
と言ってくれた。
私は溢れてきた涙を悟られぬようサングラスの裏にとどめ、
この言葉を生涯忘れず、
いつか自分の子どもにも伝えようと
胸に誓った。
端的ではあるけれど、
こんな父を持てて私は幸せ者だ。
妹ももっと父と深く話し
何か人生のヒントを得ること
それが私の叶いそうで難しそうな
小さな願いである。
かくいう私もこういったことを改めて伝えるのは
こっぱずかしく、
お調子者モードに切り替わる頻度が上がっている父に
にやけられるのもやだから、
50年の記念とともに
この気持ちを忘れぬよう
愛と尊敬と感謝の意を込めて
ここに書き留めておく。
おめでとうありがとう大好き
20200813