女子ショート

1位 村上佳奈子 65.56

2位 浅田真央 65.40

3位 鈴木明子 59.60

4位 西野友毬 58.52

5位 今井  遥 57.82

6位 村本哉中 54.20

今日の村上佳奈子選手は気合が入っていました。今シーズンはどこか動きが鈍く、昨シーズンのような元気がなかったので不調と見ていたのですが、今日はリンクに出てゆくときから気合が入り、さいごまで途切れませんでした。やはり村上選手はこれでなくてはいけません。演技中の表情も気迫がこもっていました。表現などは後からついてきます。フリーもこの調子でできれば面白いでしょう。

浅田真央選手は練習不足もあり心配でしたが、無難にすべりこれで十分フリーで巻き返せるでしょう。こうしてみると3Aはかなり負担になっていたことがわかります。もともと素質のある選手ですから何とか無難に滑りきりさえすれば全日本で勝つことは難しくはないでしょう。フリーはどのような方針で来るか注目です。

鈴木明子選手はちょっといつもの気迫不足のような感じでした。落ち着いてリンクに出てきたように見えましたが、かえって慎重すぎたかもしれません。この人も気迫ですべるタイプですから、思い切りの良さが薄れると表現力も十分に発揮されません。フリーは思い切って滑ってほしいものです。

そのほか西野選手、今井選手などもなかなかよいできでした。この2人は今年大きく伸びてきました。4位に入ると四大陸も有力になるのでがんばってください。

ジュニア勢もよかったですが、庄司、大庭選手など今シーズンいまひとつの選手はやはりここでもいまひとつでした。フリーで気持ちを切り替え、思い切った演技を見せてほしいものです。

やはり全日本は独特な熱気に包まれました。国内大会はインフレ得点とも言われますが、実際最高の演技をする選手が続出しますから高得点は当然でもあります。

男子ショート

1位 高橋大輔 96.05

2位 小塚嵩彦 85.60

3位 羽生結弦 74.82

4位 町田  樹 74.64

5位 中村健人 68.58

6位 田中刑事 67.48

高橋選手の演技は圧巻でした。近年ステップや表現ではすばらしいものを見せてもらっても、何か物足りないと感じるところもありましたが、これは完璧です。これぞ高橋大輔です。明日のフリーも大きく崩れることはないでしょう。後は四大陸や世界選手権でも同様な演技を見せられるかです。

小塚選手もすばらしい演技でした。これ以上を期待しても今は無理でしょう。高橋選手に対抗するにはもう一皮剥ける必要があります。ジャンプも決まりましたし、表現力も進歩しました。調子もよいようなのでフリーで高橋選手にどこまで迫れるか期待しましょう。

羽生選手は4位の町田選手と接戦になりましたが、大きな失敗もありこれでも3位を保ちましたから、フリーで3位をはずすことはなさそうです。4回転が3回転になり、後で同じジャンプを飛ばなかった事は若いながら実に冷静で、頭の好い人です。何度でも同じことを繰り返すあの人も見習うべきでしょう。

町田選手はよくまとまっていました。実力的にも4番手最有力でしたから、順当かもしれません。フリーでも緊張せずにすべることができれば4位は大丈夫でしょうが、ぜひ3位を狙ってください。

5位以下の選手も今日のできひとつで順位が決まっただけで、実力は接近しています。今日失敗して順位を落とした選手の中にも無良選手をはじめ、光る選手もいました。明日のフリーでは実力を出し切ってください。

いよいよ全日本選手権が始まります。例年大きな国際大会よりも白熱した試合が見られるのがこの大会です。

しかし今年は安藤美姫選手と織田信成選手が欠場ということで、一気に興味の薄れる大会となってしまいました。世界選手権に出場するには上位3位までに入ることが必要ですが、現在男女とも上位3選手を脅かす選手が見当たらないからです。

フジTV等では今年は面白くなるなどとあおっていますが、無風の面白く無い大会になりそうです。こんなことは10年来なかったことで、それだけ強い新人が出てこず、上位をうかがう中堅選手がいないということです。

そうなると3位までの順位争いということになります。男子は一応、高橋大輔選手、小塚嵩彦選手、羽生結弦選手の順番と見ますが、高橋選手の優勝はかなり有力で、小塚、羽生選手はそのときのでき次第です。

女子は浅田真央選手、鈴木明子選手、村上佳奈子選手で、浅田選手の練習不足が気がかりですが、よほどのことが無い限り大丈夫でしょう。3Aを無理をしない方向なのでなおさら安泰です。いや、むしろ3位以内は確実なので練習を兼ねて飛んでくるのでしょうか。昨年は村上選手、鈴木選手の順番でしたが、今年は鈴木選手が好調で、村上選手が今ひとつのようです。

四大陸などに出場できそうな4位争いも注目ですが、女子は今井遥選手が昨年より力をつけてきているので有力で、シニアでは今井選手に勝てる選手は見当たりません。ジュニア勢がどこまで食い込むのでしょうか。庄司理沙選手、大庭雅選手が今シーズン今ひとつなのが心配です。案外新星、宮原知子選手の4位もあるかもしれません。

男子の4位争いは熾烈で、無良嵩人、村上大輔、町田樹、木原龍一、田中刑事、日野龍樹選手等どの選手も力は大差なく、どの選手にもチャンスはあります。男子はジュニアの選手もシニアに出場できる年齢に達しているので、なおさら厳しい戦いになります。

ジュニア男子

1位 日野龍樹 188.94

2位 田中刑事 187.80

3位 木原龍一 187.68

4位 川原  星 173.56 

5位 宇野昌麿 173.46

男子上位3選手は接戦でしたが、グランプリファイナルに続き日野選手がわずかに田中選手を上回りました。昨シーズンは田中選手が上位のようでしたが、年下の日野選手が追い越した感じですがこのままリードを広げるか注目です。いづれにしてもこの3選手の順位争いはまだ当分続きそうです。

演技の正確さでは日野選手ですが、体全体を使った動きのよさは田中選手が上のような気もします。

近年はもうジュニアでもトリプルアクセルはもちろんですが、4回転さえ飛ばなくては国際大会は勝てない時代が来るかもしれません。フィギュアスケートのレベルは年々高くなってきています。高橋、織田選手がいなくなったとき、果たしてこの3選手が後を埋める事ができるのか、世界の上位に通用する選手に育つのかはまだわかりませんが、大いに注目し期待しています。

全日本を前に、ジュニア選手権が青森県で行われました。

女子の結果

1位 宮原知子 172.17 

2位 友滝佳子 153.42 

3位 庄司理沙 151.69

4位 鈴木春奈 150.92

5位 大場  雅 148.02

新星、宮原選手がすばらしい演技で圧勝しました。動きや流れもよくジャンプも決まり、良いできでした。先のグランプリシリーズのポーランド大会ですばらしい演技を見せ、すばらしい選手が出てきたと注目していたのですが、残念ながらイタリア大会では重圧からか乱れ、ファイナルには進めませんでしたが、今回は圧勝でした。まだ若いのでジュニアもまだまだこれからですが、早くもトップに躍り出た感じです。全日本でもどの位置につけるか注目です。

先日行われたジュニアグランプリファイナルに出場した庄司選手ですが、ファイナルの順位はともかく内容は期待通りとはいえませんでした。今シーズンはやや不調と見ましたが、この大会でもやや動きが鈍く、フリーも大きなミスもないのに得点は伸びませんでした。でも洗練された動きやジャンプも決まっていたので、今後調子を取り戻してくれば、ジュニアの星であることには変わりはないでしょう。もっと思い切りの良い演技をすることが必要ではないでしょうか。

友滝選手は強化Aにもなっている期待の選手ですが、大きな実績もあまり残せませんでしたが、この大会もショート、フリーとも3位でしたが、総合2位とややつきもありました。これを自信として今後伸びてほしいものです。

大場選手は昨シーズンは非常によく、とても期待していたのですが、ちょっと伸び悩んでいるのかもしれません。これは一時的なものであってほしいものです。私は庄司選手よりも期待していたのですが、復活を期待しています。

鈴木春奈選手もまだ若くこれからの選手ですが、4位はよくやったといえるでしょう。今後に期待です。