今シーズン締めくくりの国別対抗戦が行われました。単なるお遊びとかISUの資金集めとかとも見えますが、れっきとしたISUの公式試合、この結果はフィギュアスケートの歴史として残ってゆくのです。

日本は地元でもあり、フィギュアスケート大国としての自負もあり、毎年優勝候補となっているのですが、思うように勝てていませんでした。

今年は見事に優勝。そして個人でも男子の高橋大輔選手、女子の鈴木明子選手がそろって優勝と見事な結果でした。地元でもあり、お手盛りなところもあったかもしれませんが、2人とも過去最高得点をたたき出し見事な演技を見せてもらいました。もちろん団体戦ですから、ペアの3位やほかの選手もそれなりの順位を確保できたのも優勝を確保できた要因でしょう。

高橋選手は、もう不落とも見えたパトリックチャン選手に勝てたことは大きかったです。地元での試合とはいえ、これで来シーズンやオリンピックを見据え、歯がたたないということはないとないことがわかりました。高橋選手だけではなく、ほかの男子選手たちにも励みになることでしょう。高橋選手はまだまだ伸び代があるように感じます。オリンピックでは堂々とチャン選手に勝ってほしいものです。

鈴木明子選手も今シーズンはよい年になりました。例年グランプリシリーズなど出足はよいのですが、後半にばてるのか、いまひとつよい成績を残せずにいました。今年は世界選手権でも表彰台に上り、締めくくりでついに頂点に立つことができました。鈴木選手は引退かと思わせる地点も何度もありましたが、納得できる結果が残せず、今回意地を見せてくれました。年齢を考えるとすごいことです。ジュニアのころから大天才でもなく、病気にも見舞われ、それでもあきらめず、ただ努力だけで世界の頂点までたどり着きました。今後も他の世界の後輩選手たちの好いお手本となってゆくでしょう。引退はスポーツの世界では後輩に負かされ去ってゆくものです。もう少しがんばっていただき、鈴木選手を追い越す選手の出現が待たれます。

ペアの高橋成美、マービントラン選手も、今シーズンは大きく伸びました。フリーでは順位を落としましたが、3位と見事な成績で、さらに今後が期待されます。普通スポーツの世界では、広い底辺があり、その中から優れた選手が出てくるものですが、このペアは国内唯一の選手で、それでこの成績は奇跡的といっても過言ではありません。日本の連盟も今後もこの国別戦などを維持してゆくためには、少なくとも数組はそろえておく必要があります。もし怪我でもしたらそれで終わりです。現にアイスダンスのリード姉妹は怪我を押しての出場だったようで、この団体戦も綱渡りの勝利だったことになります。ただ選手が現れるのを待つのではなく、ペアやアイスダンスに向かう選手を要請してゆく努力をしてほしいものです。