NHK杯の浅田真央選手のフリーもエキシビションも素晴らしかったです。清楚で気品さえ感じられました。これをオリンピックでやっていたらキムヨナ選手に負けなかったのにと残念です。
NHK杯は確かにジャンプはほとんど決まらなかったため、そればかり取り上げられがちですが、ジャンプ以外ではこれぞ浅田真央という素晴らしいものでした。
浅田真央選手のイメージはシックで清楚な「月」ですから、昨シーズンの奇をてらったようなものは合わないのです。オリンピックのような大舞台こそ一番イメージに合っているものにすべきだったのです。昨シーズン私も何度かここで取り上げ疑問を述べましたが、真央ファンにたたかれました。タラソワのコーチとしても振付師としても疑問を述べましたが、真央ファンはただただ素晴らしいこれに疑問を投げるようなやつはやっつけろというような雰囲気でした。要するに真央ファンは浅田選手がやっていさえすれば何でも素晴らしいということなのでしょう。私はフィギュアスケートファンですが、個人的には特に浅田選手のファンというわけではないですが、それだけに真央ファンよりも冷静に見られる面もあります。
やはり選曲や振り付けは個人の雰囲気やイメージにあったものが一番美しくきれいに見えるものなのです。ローリーニコル氏は良く浅田選手の本質を見抜いています。以前にも月の光という素晴らしいナンバーがありました。これぞ浅田真央という名作品でしたが、今シーズンの愛の夢もそれに劣らぬ、いや年齢を重ねただけ有って更に雰囲気を出しています。
オリンピックのキムヨナ選手の007は本当に同選手の本質をつかんだ素晴らしいもので、敵ながら天晴れ、これではあの浅田選手のナンバーでは勝ち目がないと思いましたが、その通りの結果になってしまいました。
ジャンプはタイミングをつかむのには時間がかかるでしょう。ひょっとしたら今シーズンは世界選手権にも間に合わないかもしれませんが、ソチオリンピックを見据えた長い目で見ていきましょう。キムヨナ選手も今後現役を続けるのかわかりませんが、あれだけ同選手の本質を引き出してくれたオーサーコーチを切ったのでは、もはやあれだけの高得点は望めないでしょう。今後の浅田選手の敵はキムヨナではなく、これから伸びてくる若い選手、長洲未来選手や、村上佳奈子選手などではないでしょうか。