鈴木明子選手にとって、今シーズンは満足のいくものであったのでしょうか。
鈴木選手はブランクこそ、そう長くはなかったのですが、病気のため長く低迷し、今シーズンようやく以前の成績に戻すことができたといえるのではないでしょうか。先シーズンのころはまだ納得のいく表情をあまり見ることはできなかったのですが、今シーズンは明るい表情や、うれしそうな表情が見られます。
ファンとしては更なる上を目指してもらいたいところではありますが、JRのころの成績や、ライバルであった中野友加里選手との成績の比較などから見て、実力はこのくらいかなという気もします。
今シーズンの成績を見ますと、NHK杯2位、日本選手権4位、4大陸選手権8位でしたが、JR時代の7年前に全日本4位、4大陸選手権8位の成績をとっていて、グランプリシリーズの出場権もあったのですが、病気のため出場できませんでした。ようやくあの当時に戻すことができたというところでしょう。
ただあの当時の状況と現在の状況はかなりの違いもあり、よくやっているのかもしれません。
鈴木選手は、誰よりもリンクに立てる喜びを感じていると言っていますが、見ていてもそれがよくわかります。アイスショーなどでもそれは同じで、出させてもらえるならば喜んで出るという姿勢のようで、先日の国別対抗戦のエキシビションでも前日の急な要請でも駆けつけて、精一杯の演技を見せてくれました。

鈴木明子さんはホンワカとした雰囲気で、どこか松坂慶子さんを思い浮かべますが、松坂さんが演技となると別人のようなすごい演技をするように、鈴木選手も気迫のこもったすばらしい演技を見せてくれます。この姿勢が見ている人に感動を与えるのでしょう。
来シーズンはオリンピックです。もちろん鈴木選手も出場を目指してがんばっているようですが、先日NHKラジオのコメントでは、オリンピックの出場のチャンスが有ることは人生の貴重な経験で、それを目指して一生懸命練習をすることも、オリンピックに参加していることでも有る、といっていました。仮に出場できなくても貴重な体験であるということでしょう。
先のことを言ってもなんですが、鈴木選手は年齢はともかく、ようやく本来の力を取り戻してまだ短いことでもあり、オリンピックの後もぜひ数年は選手を続けてもらいたいと思います。

国別対抗戦エキシビション リベルタンゴ